あれから一年
心震えた2頭の一騎打ちから一年。
一年が経つのは本当に早いですね。
あの日の両雄のうち、一頭はもう一度同じ舞台に立ち、もう一頭は、翌日行われる別の晴れ舞台に挑みます。
1年前、こんなことになるとは夢にも思いませんでした。
なんか感慨深いですね。
特殊なコースだから
さて、中山大障害の検討です。
平地競走にいろんなコース、距離があるように、障害レースと一口に言っても、いろんなコース・距離があります。
特に中山大障害が行われる、俗に言う「大障害コース」は、春の中山グランドジャンプと、この中山大障害でしか使われない、極めて特殊なコース。
だから、前哨戦で勝っているとか、他の競馬場の障害レースで実績があるとか、そういうことは、予想をする上であまり大事な要素ではありません。
なによりも、過去、中山大障害か中山グランドジャンプで実績があるか。
予想をする上ではこれに尽きると思います。
現王者がいなければ前王者
では、予想です。
◎はアップトゥデイト
アップトゥデイトは10年に一度いるかいないかの名ジャンパー。
ただ、同じ時代に、おそらく100年に一度いるかいないかの、不世出のジャンパーがいました。
その100年に一度いるかいないかの不世出のジャンパーが走らないこのレースなら、10年に一度いるかいないかの名ジャンパーが勝つのはもはや当たり前。
そもそも、あの馬さえいなければ、アップトゥデイトが中山大障害を3連覇していたはずです。
コース実績は言わずもがな。
強いて言うなら、相棒・林騎手が引退してしまって、白浜騎手に乗り替わってしまったことが不安要素でしょうか。
ただ、すでに白浜騎手と2戦コンビを組んでいますし、不安という不安とは言えないでしょう。
鉄板だと思います。
◯はニホンピロバロン
この馬も相当強い障害馬です。
生まれた時代が悪かったとしか言いようがありません。
大きく崩れないのがこの馬の魅力。
大障害コースは今年の中山グランドジャンプで3着の実績があります。
中山大障害3連覇がかかる石神騎手を鞍上に迎え、頭までは狙えないまでも、連対は有力、馬券内は確実と言えるでしょう。
▲はルペールノエル
勝ちきれないイメージはあるものの、いつも最後にいい脚で突っ込んでくる馬。
中山大障害は3着2回。
中山グランドジャンプは4着、5着。
コース適性があることは疑いありませんし、戦績を見ると大障害の方が向いているかもしれません。
高田騎手が一発を狙った騎乗をしてきそうで不気味です。
△はタイセイドリーム
昨年の中山グランドジャンプ4着。
その後、平地競走をはさんで3着→1着→3着。
勝ちきれないところはあるものの、安定感は他の馬よりも優れていると思います。
大きく崩れないという意味で、押さえておきたい一頭です。
出走しなくても圧倒的な存在感
というわけで、上記4頭を挙げるだけで十分だと思われる中山大障害を予想しました。
予想してて思ったのは、やっぱり、あの馬の存在感。
すべて、あの馬がいない、という前提で予想をするということ。
それだけ、「絶対王者」の存在感は絶大なものがあると言えます。
あの馬のおかげで、障害レースに対する注目が、今までにないくらい集まっていると言えます。
翌日に大舞台に挑むあの馬の名誉のためにも、中山大障害に出走する各馬には、ぜひとも白熱したレースを展開してもらいたいものです。
そして、とにもかくにも、全馬落馬することなく、無事にゴール板をかけぬけることを心から願っています。
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