2018/12/17 水沢10R 白嶺賞の予想

結局どうなった?薬物問題

今年の競馬界は、何かと暗い話題が多かった気がします。

もちろん、暗い話題ばかりではありませんが。

特に競馬界を震撼させたのは、薬物問題。

岩手で、そして浦和で次々と発覚した禁止薬物使用。

錯誤によるものと思われていた浦和も、根が深そうな印象です。

そして、岩手の方はというと、開催中止に追い込まれる事態に。

一時は岩手競馬の存続問題になるのでは、という指摘もありました。

結局、全頭検査を行い、発覚した厩舎の出走自粛でなんとか開催を続けていますが、犯人もまだ見つかっておらず、予断を許さない状況です。

薬物がなぜいけないのか

そもそも、薬物がなぜいけないのか、ということなのですが、これは「公正競馬」のため、というのがよく言われるところです。

じゃあ、「公正競馬」って何なのでしょうか。

競馬が公正に行われないと、どんなことが起きるのか。

公正に行われないということ、それはフェアじゃないということ。

つまり、競走馬の能力や、厩舎の仕上げ、騎手の腕といった要素で結果が決まるべき競走が、フェアじゃなくなる、ということ。

・・・なのでしょうか。

競馬で勝つと、馬主はじめ関係者には賞金が入ります。

だから、賞金がかかっている以上は、フェアにやらなければならない。

・・・ということなのでしょうか。

表向きはこういうことが「公正競馬」であることの必要性なのでしょうが、僕はまったく違うところに意義があると思っています。

その意義とは、ずばり「八百長

特に地方競馬においては、この要素が大きいと思います。

どういうことかというと、地方競馬における賞金というものは、南関などの一部のレースを除き、二束三文。

馬の維持管理費から考えると、安すぎます。

だから、目先の勝ち星(=安い賞金)目当てに、禁止薬物を使ってまで勝とうなんていう陣営がいるとは思えない。

リスクが大きすぎるからです。

でも、中央であろうが地方であろうが、競馬は競馬。

ギャンブルであることには変わりない。

多かれ少なかれ、お金はかかっている。

そのかかっているお金を、少しでも多く回収できる方法があれば・・・なんてことを考える人は当然いるわけです。

で、そんなことを考える人が、いろんなルートを使って、馬を管理している側にアプローチする。

そこに利害関係が一致すれば、「八百長」が生まれるわけです。

露骨に言えば、勝てそうにない馬に禁止薬物を投入して、競走能力を向上させる。

そのことを「知っている人」がその馬に賭ける。

結果、「知っている人」が儲けることができる、という構図です。

中央ほど目立たないし、話題にもならないから、地方競馬は「八百長」をやりやすい、ということは以前から指摘されてきました。

そのたびに「八百長」の存在を否定してきた地方競馬。

でも、今回の禁止薬物事件は、直接的ではないにしても、間接的に「八百長」の存在を疑わせるものになっていると思います。

こういう疑惑を断ち切るために必要だと僕が思うのは、ひとえに「注目」だと思っています。

地方競馬がもっと市民権を得て、世間から注目されるようになれば、「八百長」はしづらくなる。

健全なスパイラルとしては、注目を浴びて、馬券の売り上げが上がって、使えるお金が増えて、賞金が高くなることで、「八百長」をしなくても一定のお金が稼げるようになること。

まあ、そうでなくても、注目さえされれば、「八百長」がやりづらくなるとは思いますがね。

まあ、いずれにしても、未来に向かって永続的に地方競馬が発展していくためには、今回の問題に対して真摯に向き合って、何らかの形でしっかりとした結論を出すことが大事だと思います。

地方競馬のもうひとつの意義

さて、薬物問題から八百長の話に至るまで、長くなりましたが、話を水沢の重賞・白嶺賞に移しましょう。

今回のメンバーを見ると、10歳馬が2頭、9歳馬が1頭出走していますね。

そしてこの3頭、そこそこ人気を集めそうな、有力馬の一角を占めています。

また話は脱線しますが、こういうところに地方競馬の意義があると僕は思っています。

中央競馬で9歳馬や10歳馬が出ていたら、ちょっと話題になるくらい、珍しいことですよね。

でも、地方競馬では9歳・10歳なんて当たり前。

門別や高知では12歳馬とかがザラにいます。

競走馬の能力のピークが3~5歳にあることは周知の事実。

だけど、馬の寿命がそこで終わるわけではない。

そこから10年、20年は生きるわけです。

競走馬は悲しいかな競走馬として生まれてきているわけですから、競走をすることに生きる意義がある。

でも、その生きる意義がある時間が少ししかないというのは、あまりにも悲しい「生」ではないでしょうか。

ピークの輝きを失っても、競走馬として生き続けることができる場があってほしい。

それが日本では地方競馬だと思いますし、その意味で僕はとても意義あることだと思っています。

最近は引退馬を救済するプロジェクトが盛んにおこなわれていて、それはそれでとても喜ばしいことです。

ただ、僕個人の考えとしては、一部の超優秀なエリート馬=種馬として後世にその血を残すことが宿命の馬を除き、競走馬は走っていてはじめて、その「生」の意義があると思っています。

早々に引退して、種馬としても残れず、のんびりと余生を過ごすのが、人間からしたら「もっとも幸せな馬生」に思えます。

でも、それはあくまで人間の目線で、本当は、走れる限り走り続けることが、競走馬の幸せなのではないでしょうか。

地方競馬は、基本走れるまで走らせますから、競走馬が競走馬らしくいられる「場」として、とても有意義な「場」だと僕は思います。

なので、僕からしてみると、そんな素晴らしい場で、つまらない「禁止薬物」問題なんかの話題で、盛り上がりに水を差されたくないんです。

ほぼ生え抜きに期待

またまた話が白嶺賞から大きくそれてしまいました。

予想に話を戻したいと思います。

◎はコスモロングソード

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今回のメンバーは元・南関のメンバーが多いのですが、そんな中、この馬は中央から直接岩手に転入した馬。

ほぼ生え抜きの馬です。

岩手転入後も、まったく冴えないというほどではないにしても、あまり芳しくない成績が続いていましたが、去年あたりから菅原俊吏騎手が騎乗するようになってから、成績が高い位置で安定するようになりました。

ここ2走は1000mのスプリント戦を使って結果を残していますが、もともとはマイル前後で結果を残していた馬。

今回の条件はハマっていると思います。

(ほぼ)生え抜きの意地に期待したいと思います。

〇はタイセイファントム

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元・中央オープンの10歳馬。

10歳馬ですが、今年に入ってもすでに4勝を挙げており、まったく衰えを感じさせません。

いいですね、こういうの。

岩手転入後に掲示板外になったのは、いずれもスプリント戦。

1600m戦ならば安定していると思います。

▲はロジストーム

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ロジストームの競走馬データです。競走成績、血統情報、産駒情報などをはじめ、50万頭以上の競走馬、騎手・調教師・馬主・生産者の全データがご覧いただけます。

南関でかつて4連勝したことがある能力を秘めた馬。

岩手転入初戦の赤松杯では、ベンテンコゾウの2着。

能力的には申し分ないと思います。

あとはその能力を発揮できるか、次第でしょう。

△はグランユニヴェール

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グランユニヴェールの競走馬データです。競走成績、血統情報、産駒情報などをはじめ、50万頭以上の競走馬、騎手・調教師・馬主・生産者の全データがご覧いただけます。

3走前まで南関で走っていた馬。

南関の重賞やオープンクラスでたびたび好走していた実績がありますから、岩手に慣れてくれさえすれば、まだ5歳ということもあり、今後岩手の中核を担える一頭だと思います。

前走絆カップ(4着)で敗れた3頭がいませんので、ここでは巻き返しが期待されるところです。

伏兵警戒

10頭だてではありますが、上に挙げた4頭以外にも、けっこう警戒が必要な馬がゴロゴロいるレースだと思います。

このレース如何で、トウケイニセイ記念の予想にも影響が出ると思われます。

予想はもちろんなのですが、トウケイニセイ記念を見据えて、よくレース内容を見て記憶しておく必要がありそうです。

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