GI馬への登竜門
京都のJBCの影に隠れて、すっかり忘れ去られた感のあるアルゼンチン共和国杯。
しかしながら、このレース、過去の勝ち馬を見ると、そうそうたる顔ぶれ。
まさに、GIへの登竜門といった印象のレースです。
昨年はスワーヴリチャード。
一昨年はシュヴァルグラン。
3年前はゴールドアクター。
3頭ともGI馬です。
勝ち馬だけに限らず、馬券内にきている馬も、その後出世しているケースが多いこのレース。
JBCの裏開催とはいえ、侮れない一線になりそうです。
西高東低
また、過去の勝ち馬を見ていると、ここ10年では西高東低の傾向。
東京で開催するレースですから、関東馬が意地を見せてほしいものですが・・・。
関西勢でいうと、池江泰寿厩舎や須貝尚介厩舎、友道康夫厩舎など、関西のトップトレーナーの馬が勝つ傾向にあります。
馬齢では3~4歳勢が優勢で、高齢馬はちょっと苦戦気味・・・。
2500m
ところで、このレースは東京の芝2500mで行われるレースです。
東京コースはこれとよく似た、ダービーやジャパンカップが行われる芝2400mというコースもありますが、実は100m差しかなくても、この2つのコースは、まったく性格が異なる傾向にあります。
そうなる一つの要因は、スタート地点。
直線の坂下に発走地点がある2500mに対し、2400mは坂の上。
よって、2500mで好成績を残せる馬は、スタート直後の坂にめげないパワーが求められる、ということになります。
そんな馬を狙ってみたいと思います。
勢いを買いたい
それでは予想です。
◎はムイトオブリガード
現在3連勝中の関西勢。
3連勝はすべて東京2400mコース。
上記のとおり、2400mと2500mは直接結びつかないとは言いつつも、ダートを走っていたくらいのパワー型の馬ですので、十分2500mでも戦えるのではないか、とみました。
4歳馬で勢いもあります。
母・ピサノグラフは中山で実績のあった馬ですがね。
○はノーブルマーズ
今回と同条件の目黒記念で2着に入った後、宝塚記念では12番人気の低評価を跳ね返して3着。
すでにもう29戦もしている馬ではありますが、ここにきて本格化した印象です。
休み明けの実績がないのは気がかりですが、こういう馬が無欲の勝利を狙いに行くとちょっと怖いと思います。
▲はウインテンダネス。
今年の目黒記念の勝ち馬ということで注目が集まります。
前走、京都大賞典では、あまり良化は見られませんでしたが、
一叩きされて、ここがメイチではないでしょうか。
父・ジャングルポケットもプラス要素だと思います。
△はパフォーマプロミス
こちらは大崩れしない、安定的な成績を残している馬。
目黒記念は3着でしたが、その前のレースで日経新春杯はこの馬が勝ちました。
オドノヒュー騎手が2500mをどう乗るかがポイントになりそうです。
×はルックトゥワイス
こちらも典型的な善戦マンではありますが、これまで13戦して着外2回のみというのも、なかなかな素材だと思います。
騎手も戸崎圭太騎手から北村友一騎手に乗り替わりということで、新しい味を出してくれるのではないでしょうか。
オジュウチョウサンならば・・・
さて、今日は東京競馬場がおおいに盛り上がりました。
障害レースの絶対王者・オジュウチョウサンが、平地に挑戦する2戦目。
相手関係もかなり厳しいものでしたが、さすが役者が違いましたね。
余裕を残しての快勝でした。
今日は2400m戦でしたが、仮に2500m戦をオジュウチョウサンが走ったら、もっといい競馬をするのではないでしょうか。
距離が長くなるのはもちろんのこと、スタート直後から坂、というのは序盤から体力を消費します。
そういうスタミナ勝負に持ち込んだら、今日の相手はおろか、アルゼンチン共和国杯に出走するメンバーでも太刀打ちできないのではないでしょうか。
それにしても、夢がある馬ですね。
今日の東京競馬場は、メインレースよりもオジュウチョウサンが出走した9Rのほうが盛り上がったとか。
このままファンの夢を運んで、有馬記念に無事出走してくれると面白いんですがね。
コメント