忘れ去られていく日常
コロナが流行りだしてから、もう1年と数か月が過ぎようとしている。
もう、この狂騒曲を1年以上も続けていると、かつての日常がどんなものだったのか、だんだん忘れていってしまいそうだ。
マスクをつけない人であふれる世の中の光景がどんなものだったのか。
人々が密集して、酒を飲んだり、大声で騒いだりする光景が、どんなものだったのか。
店の入り口に消毒液が置いていなくて、レジにアクリル板がない光景がどんなものだったのか。
外国人が大挙して押し寄せ、ドラッグストアで大量にモノを買っていく光景が、どんなものだったのか。
たった1年ちょっとしか経っていないのに、かつてどこでも見られたあの光景、あの日常が、もう遥か昔のことのようにすら思えてくる。
そして、あの日常はもとに戻るのだろうか。
ワクチンが普及すれば・・・という見方が多いようだが、本当にそうだろうか。
外国はわからない。
もうすでに、ワクチンの接種が進んでいる国では、マスクを外しての外出が可能になり、かつての光景が戻ってきている国もあるという。
でも、日本は、これからワクチン接種が進んでも、なんか、元のようには戻らないんじゃないか、と思っている。
なんだかんだ、マスコミがまた不安をあおって、
いつまでもマスクをつけ、
いつまでも人との距離を取り、
いつまでも店の入り口には消毒液が置いてあって、
いつまでも大声で叫ぶ人やマスクなしの外国人旅行者に冷たい目線を送る。
そんな日本になってしまうんじゃないだろうかって、心のどこかで思っている。
そんな息苦しい世の中、やだなあ。
なんだか、お先真っ暗だなあ。
そんな世の中、つまんないなあ。
どうして、そんなことになっちゃうんだろうなあ。
半ばあきらめというか、悲壮感というか、出口のない一本道をひたすら歩んでいるような気がするのは、僕だけだろうか。
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