競馬を覚えると、一緒にいろんなことを覚えるようになります。
ファロンという単位が約200メートルだとか、マイルが約1.6kmだとか。
レース名から、各地の地名だったり、宝石の名前だったり、花の名前だったり。
レースが行われる季節とセットで覚えるので、なんか博識になった気分になれます。
そして、難読漢字にも強くなります。
中央競馬でもっとも読み方が難しいレース名は、おそらく東風S。
「とうふう」ではなくて「こち」と読みます。
ただ、中央競馬のレース名以上に難読漢字が使われるのが地方競馬のレース名。
今回予想する高知競馬の「建依別賞」は、「たけよりわけしょう」と読みます。
同じ高知競馬で、もうひとつ難しいレース名と言えば、「御厨人窟賞」
「みくろどしょう」と読むのですが、高知県民でもない限り、一発で読むのは難しい漢字ですね。
ただ、上には上がいて、金沢競馬の重賞「徽軫賞」というレースがあります。
まだ「建依別賞」や「御厨人窟賞」は、漢字自体が読めない感じではないので、近い発音で読めないこともありません。
ですが、この金沢の「徽軫賞」は、もはやどう読んでいいのかわからない、なじみのない漢字です。
このレース、ただしくは「ことじ」と読むそうです。
この「徽軫」というのは、兼六園の徽軫灯籠から名付けられたそうですが、だったら普通に
「兼六園賞」
とかにすればよかったんじゃないかと、素人考えながら思うのであります。
新顔?建依別賞
さて、話を高知の「建依別賞」に戻すことにしましょう。
「建依別賞」は古馬による1400m戦。
1着賞金は400万円です。
昨年は300万円でしたから、100万円の増ですか。
高知競馬はコロナ禍でも売り上げを伸ばしており、賞金もどんどん上がっています。
まあ、観てて面白いですからね、高知は。
で、この重賞も面白いメンバーが揃ったと思います。
だいたい、高知の古馬の重賞は、だいたいいつも同じようなメンバーが揃うもの。
ただ、今回の建依別賞は、メンバー自体には目新しさこそないものの、組み合わせと枠順が絶妙。
出馬表はこちら
まあ、メンバーの構成が複雑な分、予想は難解と言えるでしょうね。
高知競馬の良馬場
さて、高知競馬は中央・地方の各競馬場の中でも、随一の水はけの悪さで有名です。
まあ、馬場の真ん中に貯水池みたいなのがありますしね。
通年、重・不良で行われるのが当たり前で、稍重ですら珍しい。
良馬場で行われるなんて、もっともっと珍しいわけです。
しかしながら、今回の出走各馬の前走や前々走の馬場状態を見てみると、「良馬場」が目立ちます。
この「良馬場」で成績を残している馬と、成績が振るわない馬。
これは良く見ておく必要があります。
ちなみに、この記事を書いている8月19日時点での高知の週末の天気は雨が降る模様。
となると、「良馬場」での近走成績は置いといて、過去の(高知ではスタンダードである)重馬場や不良馬場成績をよく見ておく必要があるでしょう。
どうしても中央競馬しかみていないと、「良馬場」が定位で、馬場が悪化すると「重」「不良」になるという考え方にはまりがち。
ところが、地方には高知のように、「不良」や「重」が定位の競馬場もあるというところが、地方競馬の面白さのひとつかもしれませんね。
建依別賞の結論
⑨ダノングッド
まあ、この馬で仕方ないのかな、という気がします。
良馬場の方が走る感じはしますが、馬場が湿っても前走で結果を残していますから、おそらく問題なし。
そもそも1300mを1:21:8(稍重)は優秀ですし、前に行った馬が総崩れの中で、この馬がらくらく抜け出しての快勝ですから、価値は高いと思います。
スタートがちょっと不安定な印象も受けますし、出足がつかないで押していくようなシーンもみられましたが、全体的には西川騎手との手も合っていそうです。
1400mに距離が伸びて、若干スタートからの距離があるのはこの馬にとってのアドバンテージ。
外枠という点もプラスでしょう。
素直に相手探しですが、相手が難しいですね。
ダノングッドを負かしに行くような競馬をするか、それとも勝負を挑まず着拾いに徹するか。
各厩舎の戦略と騎手の思惑をよくよく検討する必要がありそうです。
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