もしかしたら前にも同じようなことを書いたかもしれませんが、地方競馬の魅力のひとつは、
個性豊かな騎手
だと思います。
中央競馬の騎手に個性がないのか、と言われると、そんなことはないんですが、ひと昔前よりは個性的な騎手が少なくなりましたよね。
追い方もみんなきれいなフォームなんですが、悪く言えばクセがないから、だれかわからない。
馬主服を着るからなおさらですね。
地方は原則騎手服だし、追うフォームも個性的。
代表的なのは、大井の帝王・的場文男騎手ですね。
的場ダンスと評される、唯一無二のフォーム。
かたや、御神本騎手のように、型にはまっていて、誰が見てもキレイだと思うフォームの騎手もいます。
ただ、僕は、地方騎手は大きく分けて2つのタイプに大別されると思っています。
ひとつは、「ガシガシ系」
代表的なのは前出の的場文男騎手や、園田のリーディング・吉村智洋騎手。
大井の矢野貴之騎手や、真島大輔騎手もこの系統だと思います。
要は派手なフォームで、ムチをビシバシ当てながらガシガシ押すタイプです。
もうひとつは「ヨシヨシ系」
追うフォームは型どおりで、どちらかというと腕力任せというより、位置取りやコーナリングでポジションを取りに行くタイプ。
代表的なのは、前出の御神本騎手や、金沢の吉原寛人騎手、高知の赤岡修次騎手あたりもこの系統でしょう。
現在の地方競馬を代表する騎手で、全国リーディングをひた走る森泰斗騎手は、どちらかというとヨシヨシ系でしょうか。
まあ、この分類には賛否両論あると思いますが、注意したいのは、乗り替わり。
ガシガシ系の騎手で結果が出ていない馬が、ヨシヨシ系の騎手に乗り替わった時。
その逆もしかりですが、こういうときは要注意です。
ガシガシ系がいいとか、ヨシヨシ系がいいとか、そういうのはありません。
馬と騎手の相性がすべて。
だから、ガシガシ系orヨシヨシ系で結果が出ていない≒馬と騎手の相性が悪い可能性があります。
したがって、違うタイプの騎手を乗せてきたときには、相性抜群でガラッと変わってくる可能性もあります。
逆に、結果を残しているのに、何らかの理由で騎手が乗り替わりになって、タイプが違う騎手に乗り替わった時も要注意。
むしろ、こっちのほうが厄介で、人気を集めていたのに、明らかに手が合わず惨敗するようなケースも、これまで幾度となく見てきました。
よく、馬7:騎手3とか言われますが、地方の場合はもう少し騎手の割合が高い、というのが僕の持論。
それだけ、馬と騎手の相性は大事な要素です。
1着賞金1000万円!摂津盃
さて、今回予想するのは、ガシガシ系の代表格ともいえる吉村騎手がいる、園田競馬の重賞・摂津盃です。
距離は1700m。
出走は12頭。
出馬表はこちら
1着賞金が1000万円と高額なこともあり、好メンバーが揃いました。
ただ、例によって好メンバーが揃った分、予想が難しい面も・・・。
こういうときは、過去のこのレースの傾向から分析していく、セオリー通りの予想方法で入りたいと思います。
リピーターレース
さて、この摂津盃。
今年で52回目を迎えます。
1700mで行われるようになったのは2003年から。
例年、このお盆時期に行われていますが、2003年以降の馬券内に入った馬をざっとみて目についたのは、
リピーター
が多いこと。
2003年以降で複数回このレースで馬券に絡んでいる馬を挙げると、
馬名 | 馬券に絡んだ年と着順 |
モエレトレジャー | 2006(3着)、2008(1着)、2009(2着)、2010(2着) |
ジョイーレ | 2006(1着)、2007(2着) |
マグマサイン | 2007(1着)、2008(3着) |
アグネスミステリー | 2007(3着)、2008(2着) |
アルドラゴン | 2009(1着)、2010(1着) |
ホクセツサンデー | 2012(2着)、2013(1着) |
エーシンサルサ | 2014(1着)、2015(2着) |
エイシンニシパ | 2017(2着)、2018(2着) |
というような結果に。
しかも特徴としては、モエレトレジャーを除き、年を連続して馬券に絡んでいるということ。
今回の摂津盃には、昨年の覇者ヒダルマと、2着メイショウオオゼキが出走します。
要注意ですね。
逃げ馬はおさえるべし
もうひとつ、過去のレースの傾向からみると、逃げ馬が馬券に絡むケースが多いですね。
2003年以降、「逃げ」すなわち、スタートからハナを切った馬で馬券にからまなかったのは、
該当年と馬名 | 人気/着順 |
2004 ダテノバサラ | 5/9 |
2012 グッドリーズン | 9/12 |
2013 クーゲルブリッツ | 8/6 |
2015 ニホンカイセーラ | 3/11 |
2018 ベルサリエーレ | 10/11 |
の5頭のみ。
この5頭以外はすべて馬券内に入っています。
さらに、5頭はニホンカイセーラを除き、いずれも人気がない馬。
言い換えれば、上位人気で馬券外になった逃げ馬はニホンカイセイラのみ、ということになります。
このニホンカイセーラが敗れた2015年の摂津盃ですが、スタート直後からニホンカイセーラはかかりっぱなし。
向こう正面で余力がなくなっての惨敗でした。
このとき勝ったのはダイナミックグロウ。
かかるニホンカイセーラの後ろにつけて、向こう正面で先頭に立ち快勝。
やはり前に行く馬が有利であるということは間違いないようです。
摂津盃の結論
②ヒダルマ
ここはセオリー通り、前年の勝ち馬で、前に行きそうなヒダルマを軸にします。
昨年、このレースを勝った後、長期休養に入り、今年4月に復帰してからはまだ勝ち星がないヒダルマ。
しかしながら、前走7/3のOBCラジオ賞(1700m)では久しぶりにハナを切り、逃げ粘っての2着。
復帰後、1400mとか1870mとかいろいろ使われていたヒダルマですが、結局はやっぱり1700mがベストなのでしょう。
今回も内枠を引いて、すんなり逃げられそうなメンバー構成ですし、他にハナをどうしても切りたいというタイプの馬もいません。
マイペースに持ち込めそうですし、最後までしぶとく粘ってくれそうです。
川原騎手が引き続き手綱を取るのも安心材料ですね。
昨年の摂津盃で12連勝を遂げたヒダルマ。
思い出の舞台で復活ののろしを上げる、といきたいところですね。
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