コロナがまた徐々に、徐々に広がってきて、不安な日々が続きます。
観客を入れての競馬はまだまだ先になりそうな気配。
現地で観たいと思わせるようなレースが目白押しなだけに、とても残念です。
そんな現地で観たくなるレースが今週もあります。
習志野きらっとスプリント。
今年からSIに昇格。
1着賞金はダートグレードレース並の3100万円と高額。
とくれば、当然有力馬がこぞって出走してくるはず。
…でしたが、出馬表確定前、こんなことが噂されていました。
有力馬大量除外のうわさ

なんでも、トライアルレースの組み方や、地元馬の扱いにより、ダートグレードレースでも好走している有力馬が複数出られなくなるかもしれない、というもの。
せっかくのスーパースプリントシリーズの最終戦が台無しになってしまうのか!?
という話でしたが、結局の出馬表はこちら
幸い、懸念されていたようなことは起こらず、なかなかの好メンバーが揃いました。
まあ、出馬のルールってけっこう難しいですよね。
理想は強い馬ばかりが集まればいいんですが、あまりハードルを上げてしまうと、出走頭数がそろわなくなります。
スーパースプリントシリーズはこれからも続くでしょうから、今回のような心配事が生まれないよう、ルールの見直しに取り組んでもらいたいものです。
難解なメンバー
さて、習志野きらっとスプリントですが、メンバーが揃った分、か〜な〜り難解です。
よく言えばどの馬にもチャンスがあり、悪く言えばどの馬にも不安要素があります。
こういう時の鉄則は、買い要素と不安要素のバランスを各馬ごと分析すること。
買い要素が不安要素を大きく上回る馬が自ずと軸になります。
習志野きらっとスプリントの結論
②キャンドルグラス
1頭、1頭、買い要素と不安要素を並べ、浮上したのはこの馬。
買い要素も多いですし、不安要素は少ないです。
まず買い要素から。
ひとつには船橋1000m実績。
ここまで2戦して2勝負けなし。
今回の有力馬の1頭であるノブワイルドにも勝利しています。
そもそも2歳時も含めれば船橋コース自体が[2.0.1.1]と相性のいいコースです。
次に前走。
前走は4月に行われた東京スプリントでしたが、中央馬を相手に3着と好走。
そこからやや間隔は空き、不安要素にも思えますが、レース間隔が空いていても、これまで実績を残してきたキャンドルグラス。
今回のレース間隔など問題はありません。
もうひとつ不安要素になりうるのが騎手。
これまで御神本騎手が手綱を取ることが多かったキャンドルグラス。
ただ、先述の前走・東京スプリントは笹川騎手で3着。
また、御神本騎手からの乗り替わりとなった昨年のアフター5スター賞は、赤岡修次騎手の手綱でキタサンミカヅキの2着。
スプリント戦を使われるようになってから、乗り替わりで着外に沈んだことがありません。
今回は名古屋の岡部誠騎手と初コンビとなりますが、まったく問題ないでしょう。
いや、むしろ、岡部誠騎手は、現在の地方競馬を代表する名手の一人です。
問題ないどころか、キャンドルグラスの力を存分に引き出してくれることでしょう。
という風に、キャンドルグラスの買い要素と不安要素を並べると、おのずと軸に最適な馬であることが見えてきます。
馬同士の相対評価で見ると「難解」なレースも、一頭ずつの「絶対評価」で見ると、意外と軸馬が見つけやすいことがあります。
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