最近、競馬を見ていて
「適性」
ってなんなんだろうなって思います。
競馬はブラッドスポーツ。
だからある程度血統で、芝が良いとかダートが良いとか、短距離が良いとか、長距離が良いとか判断がつくようにも思います。
でも、血統だけで語れない部分も大いにありますよね。
人間が勝手に「短距離馬だ」とか「ダート馬だ」とか、思い込んでしまっているってことはないのでしょうか。
きっと、数多くあるんだと思います。
オジュウチョウサンなんていい例ですよね。
誰がオジュウチョウサンのデビュー時に、あれほどの障害レースへの適性があるとわかっていたでしょうか。
おそらく、わかっていた人は誰もいなかったでしょう。
それでも、適性を見つけた人がいて、それを周りがみんなで育てて、あれだけの不世出の名馬になったわけです。
ホントは芝が得意でGI級の力の持ち主なのに、地方の馬主資格しかない人に買われて、地方のダートで走らされて、結果が残せない、なんていうケースもあるかもしれません。
こればっかりは「運」かもしれませんね。
人間も同じです。
生まれた環境、育った環境も大事ですし、どんな人と出会って成長したかも大事。
どんな人に出会うかなんて「運」
自分の努力だけではどうにもならないこともあります。
でも、人間は、馬と違って、自分自身の意思で変えられる部分があります。
馬は言葉を話せないので
「いや、ちょっと、僕、実はダートじゃなくて芝が得意なんすよ」
って周りの人間に伝えられません。
でも、人間は言葉が話せますし、自分で自分の行動を変えられます。
そういう意味では、人間はまだ馬に比べるとマシなのかもしれませんね。
頂上決戦 兵庫ダービー
さて、今回予想するのは、兵庫ダービー。
兵庫の3歳チャンピオンを決める1870m戦です。
出走は12頭。
出馬表はこちら。
1冠目の菊水賞時点では、ステラモナーク断然というムードでしたが、そのステラモナークが前走・牝馬限定戦ののじぎく賞でまさかの敗戦。
俄然、他陣営は色めき立ってきました。
激戦が予想されます。
兵庫ダービーの結論
⑫ピスハンド
ステラモナークの前走敗戦をどう見るか、でしょう。
1700m戦は、菊水賞を圧勝しているので、距離が原因ではない、という見方もありますが、僕は距離の影響が少なからずあると思います。
菊水賞の時は、稍重で脚抜きのいい馬場。
適性距離より長くても、力がいらないので、ある程度こなせる馬場だったのではないでしょうか。
いわゆる「ごまかしがきく」という状態です。
一方、のじぎく賞は良馬場。
力のいる馬場で、なおかつ適性距離より長い1700mだとすると、最後にモノを言う「パワー」が不足してしまったのではないかと推察します。
そして今回は、170m伸びた1870m。
当日の馬場がどうなるかはわかりませんが、ステラモナークにとって、よりパワーが要求される可能性があるこの距離延長は歓迎すべき内容でないと考えます。
一方、ステラモナークに菊水賞で0.8秒も離されたピスハンド。
この着差だけを見ると、逆転は難しいのではないかと思いがちですが、その菊水賞の次走である兵庫チャンピオンシップでは、地方馬最先着の4着に好走。
その兵庫チャンピオンシップと同じ距離で行われる兵庫ダービーならば、十分力を発揮できるのではないかと期待します。
大外枠ではありますが、1870m戦ならばそこまで深刻に受け止めるほどではありません。
ステラモナークに雪辱を果たすチャンスはこの舞台しかありません。
コメント
[…] まあ、前の記事で「適性」なんて人間が決めることで、本当はどこに適性があるのかなんてわからない、みたいなことを書いた僕が言うのもなんですが・・・。 […]