今年は桜の開花が早いですね。
都心ではもう満開を迎えているとか。
この前、昨年の中山グランドジャンプの映像を見ていたら、中山競馬場の桜はまだ残っていました。
今年はそんなことも期待できそうにありませんね。
桜が散ると春本番。
競馬界もクラシックレースが続き、どんどん熱を帯びてきますね。
今年の3歳馬は、中央も地方もなかなかレベルが高いと感じています。
どんなドラマが待っているのでしょうか。
楽しみですね。
桜花賞は桜花賞でも浦和の桜花賞
さて、今回予想するのは、桜花賞です。
ただ「桜花賞」とだけ言うと、阪神競馬場の芝マイルで行われる3歳牝馬のレースを思い浮かべる人が多数だと思いますが、その桜花賞ではありません。
浦和競馬場で行われる3歳牝馬によるダートのマイル戦になります。
ただ、中央の桜花賞同様、3歳牝馬にとって大事な一戦であることに違いはありません。
今年も選りすぐりのメンバーが揃いました。
早速ですが、分析をしていくことにしましょう。
浦和1600mの傾向
浦和1600mは、日本有数のクセのあるコースです。
コーナーの途中が発走地点。
スタート直後から内に切れ込んでいく形になります。
外枠の馬は余計な距離を走らなければいけなくなる分、極めて不利。
逆に内枠の馬は極めて有利です。
こんなに内・外の有利不利があるコースはなかなかありません。
まあ、そういうバイアスがかかるので、予想する方とすれば楽なところもありますが。
どんなに強い勝ち方をしていても、どんなに能力がありそうでも、外枠に入った馬は割引で考える。
これが浦和1600mの鉄則です。
参考レース
2/19 ユングフラウ賞(浦和1400m)
けっこうな前がかり気味のレースになりました。
ハナを切ったのは左海誠二・ボンボンショコラ。
これに絡んでいく形でエンジェルパイロ。
レイチェルウーズは3番手の内を追走します。
そのレイチェルウーズを内に見る形でテーオーブルベリー。
3コーナーでボンボンショコラが引き離しにかかったところで、レイチェルウーズの手が大きく動いたため、ダメかな、と思いきや、コーナーでグングン伸びます。
直線を向いたところでは一気に抜け出したレイチェルウーズ。
まさにキレ味の違い、力の違いを見せつけた形のレースとなりました。
いつの間にか直線で2番手まであがってきていたのはアクアリーブル。
これは騎手が上手く乗りましたね。
3着のポピュラーソングも最後いい脚を使いました。
2・3着は距離が延びてさらによくなりそうな感じもしますが、レイチェルウーズを逆転するところまではどうでしょうか。
レイチェルウーズは、ゴール前もかなり余裕が感じられました。
1/21 桃花賞(大井1600m)
カラースキームの圧勝だったこのレース。
3着に入ったのはアクアリーブル。
このレースぶりだけをみると、けっこうズブそうですね。
エンジンのかかりが遅いような気がします。
ただ、ユングフラウ賞ではそんな感じがしないんですよね。
乗り方ひとつで変わってくるタイプの馬なのでしょう。
12/31 東京2歳優駿牝馬(大井1600m)
いやあ、改めてみるとレイチェルウーズの切れ味は凄いですね。
まあ、前の2頭が飛ばしすぎた感は否めないんですが、それにしてもよく伸びています。
ハイペースながら、最後まで2着に粘り切ったテーオーブルベリーもいい競馬をしましたね。
ユングフラウ賞のテーオーブルベリーのレースぶりはやや中途半端でした。
逃げるならしっかり逃げた方がこの馬の良さが活きるように思います。
ブロンディーヴァは執拗にテーオーブルベリーに絡みすぎた感じがしますね。
もう少し控える形にして末の瞬発力勝負に持ち込めば、着順を上げられた感じがします。
まあ、勝ちに行った競馬をしたということなのでしょうか。
11/19 ローレル賞(川崎1600m)
だいぶペースが遅いレースでした。
こういうときはどの馬も追走が楽になるので、瞬発力勝負になりがち。
3~4コーナー中間からピッチが上がって、そこで外から前に進出したブロンディーヴァが最後まで押し切りました。
これは騎手の仕掛けどころが良かったというべきでしょうね。
今回もペースが落ち着くようなことがあれば、ブロンディーヴァにもチャンスがあるのでしょうが、いかんせん外枠なんですよね・・・。
2着に来たルイドフィーネは最後までしっかり伸びていました。
この馬は、その次の東京2歳優駿牝馬でも4着に健闘。
今回は久々のレース。
どこまで成長しているか、ですが、成長次第では穴馬に一考です。
11/7 ラブミーチャン記念(笠松1600m)
テーオーブルベリーのこのときの鞍上は兵庫の川原正一騎手。
川原騎手はもともと笠松の騎手でした。
それだけに、スタート直後からの位置取り、道中のペース配分、4コーナーでニュータウンガールに並びかけられた時の対応など、どれも非の打ちどころのない騎乗でした。
そして、その騎乗に応えられる地力がテーオーブルベリーにあったと思います。
このとき2着だったニュータウンガールは、その後重賞を3勝。
東海地区でもクラシック最有力の馬です。
そのニュータウンガールを完封しているわけですから、やっぱり地力がありますよね。
桜花賞の推奨馬
このレースのカギはただひとつ。
テーオーブルベリーがどういう競馬をするか。
これに尽きると思います。
前走は控えました。
この馬の良さを生かすなら逃げた方がいい。
ただ、すぐ内におそらく逃げるだろうボンボンショコラがいます。
ボンボンショコラがハナを切ったとき、テーオーブルベリー森泰斗騎手はおそらくハナにこだわらないでしょうね。
そうなると、ボンボンショコラが後続を引き離して逃げる可能性が高い。
2番手にテーオーブルベリー。
ブロンディーヴァ御神本が、前走の反省を生かしてどういう競馬をしてくるか、も重要ですね。
テーオーブルベリーに絡んでくるようならば、東京2歳優駿牝馬のときと同じような形になるでしょう。
絡まないで控えるならば、ペースは落ち着いて、瞬発力勝負になるでしょう。
ただ、ペースが早い消耗戦になろうが、スローペースのヨーイドンになっても、
⑥レイチェルウーズ
は対応可能でしょうね。
どんな競馬でも対応できるとするならば、この馬を推奨馬にしない理由はありません。
おそらくガチガチの1番人気だとは思いますが、不動の軸として推奨馬に挙げたいと思います。
6番枠は浦和1600mではギリギリセーフの枠順です。
内に前に行きたい前出の2頭がいるので、わりとスタート直後にインの3番手~4番手は取りやすいのではないでしょうか。
ポジションさえとってしまえば、あとは抜け出すタイミングを見計らうだけ。
そういう競馬をこれまでもしてきましたから、今回も当然そういう競馬をしてくることでしょう。
レイチェルウーズが無敗で戴冠。
そうなる可能性は非常に高いと見ました。
コメント