先週、サウジアラビアで行われたサウジカップ。
ドバイと同じような感じかと思えば、ちょっと違うところもあったりして、なかなか独特な競馬でした。
フルフラットの勝利は素晴らしかったですね。
勝利まであと一歩だったマテラスカイやディアドラ。
クリソベリルとゴールドドリームも頑張りました。
やはり日本の競馬はレベルが高いなあ、ということを実感したサウジカップでした。
牝馬の長距離重賞・エンプレス杯
さて、今回予想するのはエンプレス杯。
牝馬による2100mの長距離ダートグレードレースになります。
エンプレスとは「女帝」とか「皇后」という意味。
エンペラーの対義語?になるんでしょうかね?
出走は13頭。
出馬表はこちら。
こういうダートグレードレースが無観客というのは、本当に残念ですね。
せっかく地方競馬の良さをPRする絶好の機会なのですが・・・。
とはいえ、競馬が行われていることだけでも感謝することとして、レース分析に入りましょう。
川崎2100mの傾向
川崎2100mは、エンプレス杯のみならず、
川崎記念
や
関東オークス
ロジータ記念
報知オールスターカップ
など、川崎で行われる重要レースが行われる、川崎でもっとも重要な距離体系の一つと言ってもいいでしょう。
ただ、上級クラスでしか使われることがないコースなので、データの蓄積度合いとしてはイマイチ。
一応、前回の記事でちょっと特徴について触れましたので、この内容でご勘弁を・・・。

参考レース
1/22 TCK女王盃(大井1800m)
何度見てもしびれる直線のたたき合いですね。
まだ3月ですが、今年の地方競馬のベストレースではないでしょうか。
そんなたたき合いを演じたアンデスクイーンが今回も出走してきます。
戦績を見ると、右回りの方がスムーズな気もしますが、果たして左回りの今回はどうでしょうか。
12/11 クイーン賞(船橋1800m)
クレイジーアクセル吉原寛人の見事な逃げが決まったこのレース。
こういう競馬をした時のクレイジーアクセルは本当に強いですね。
問題は、クレイジーアクセルの競馬をさせてくれるか、というところ。
当然、このクイーン賞のような競馬をクレイジーアクセル吉原寛人が狙ってくるだろうことは、他の陣営もわかっています。
簡単には逃げさせないでしょうね。
それにどう対処するか。
吉原寛人騎手の腕の見せ所だと思います。
2/12 報知グランプリカップ(船橋1800m)
岩田康誠騎手の絶妙な逃げが決まったこのレース。
牡馬も有力どころが揃っていたのですが、サルサディオーネの力を存分に発揮したレースでしたね。
今回は矢野貴之騎手に乗り替わり。
前回の記事でも触れましたが、どうも川崎と矢野騎手の組み合わせがしっくりこないんですよね・・・。
エンプレス杯の推奨馬
ダートグレードレースの、牝馬中距離~長距離路線は、昔から割とワンパターンになりがち。
上位はいつも同じような馬で占められていることが多いものです。
とはいえ、最近はクレイジーアクセルを筆頭に、地方馬も頑張りを見せていて、やや混とんとしてきた印象。
今回のエンプレス杯もやや混戦ムードといった感じがします。
メンバーを見渡すと、前に行くタイプの馬が多いですね。
前述のクレイジーアクセルを筆頭に、ラインカリーナ、サルサディオーネ。
プリンシアコメータやアッキーあたりも絡んできそうです。
さらに玉砕覚悟で左海誠二×シークレットアリアあたりも絡んでくるとハイペースは必至。
ハイペースでもある程度追走できる力がある差し馬
がねらい目になりそうです。
そこで推奨したいのが、
⑦アンデスクイーン
です。
アンデスクイーンの戦績を見ると、右回りは[7.3.1.9]なのに対し、左回りは[0.2.0.7]
いくら前走のTCK女王盃でいい走りをしていたとはいえ、この成績を見る限り、左回りに替わる今回、積極的に買いたい馬ではありません。
ただ、レースの中身をよーくみると、そこまで左回りを不得意にしているわけではないようです。
その証拠が参考レースに挙げた、昨年のクイーン賞。
ここでもう一度、レース映像を見てみましょう。
このレース、クレイジーアクセルが自分のペースに持ち込んで、まんまと逃げきったレースです。
どうしてもクレイジーアクセルのすばらしい逃げに目を奪われがちですが、よくよく見ると、大外を後方から鋭く追い込んできている馬が一頭いますね。
アンデスクイーンです。
残り200mから100mの伸び脚は目を見張るものがあります。
このレースを見る限り、別に左回りを不得意にしている印象は受けません。
たまたま戦績がそうなった、というだけのような気がします。
クイーン賞のレースぶりを見る限り、クイーン賞のときの1800mよりも、もう少し距離があった方がよさそう。
ルメール騎手が続戦なのも心強いですね。
これだけ先行勢が揃ったメンバー構成ならば、前が崩れるところをまとめて差し切ることも、アンデスクイーンならできるはず。
牝馬同士の一戦なら、アンデスクイーンのダートグレードレース3勝目は濃厚と見ました。
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