今日はこれと言って予想するレースもないので、最近さんざんやられっぱなしの高知・一発逆転ファイナルレースを取り上げたいと思います。
着目したのは騎手。
このブログでは、以前にも騎手の観点から、4回にわたって一発逆転ファイナルレースを分析しました。




このときは2016年から2019年4月までのデータで分析をしたのですが、ちょっと日が空いたのもあり、2019年のデータを使って分析してみようというのが今回の主旨です。
それではさっそく見てみましょう。
なお、データからは騎乗数10回未満の騎手は除いていますのでご了承ください。
2019年 一発逆転ファイナルレース 騎手勝率ランキング
順位 | 騎手名 | 騎乗数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1 | 永森大智 | 38 | 23.7% | 34.2% | 44.7% |
2 | 赤岡修次 | 23 | 21.7% | 26.1% | 43.5% |
3 | 山頭信義 | 20 | 20.0% | 25.0% | 30.0% |
4 | 西川敏弘 | 51 | 19.6% | 25.5% | 35.3% |
5 | 大澤誠志 | 48 | 18.8% | 22.9% | 29.2% |
6 | 別府真衣 | 18 | 16.7% | 22.2% | 33.3% |
7 | 宮川実 | 31 | 12.9% | 22.6% | 32.3% |
8 | 妹尾浩一 | 32 | 12.5% | 25.0% | 28.1% |
9 | 佐原秀泰 | 53 | 11.3% | 20.8% | 26.4% |
10 | 林謙佑 | 76 | 9.2% | 17.1% | 22.4% |
このランキングを見ると、
「なんだよ、結局赤岡と永森かよ!」
という罵声が聞こえてきそうです。
まあ、そういうことなんですよね、結局。
で、その2人の次点につけたのが、ガシラこと山頭信義騎手。
・・・なんですが、山頭騎手は惜しまれつつ引退してしまいました・・・。
次いでベテラン・西川敏弘騎手、大澤誠志郎騎手と続きます。
ただ、これだけではあまり価値のある情報にはならないですね。
そこで、人気を上回る着順をどれだけ残したかという観点で騎手のランキングをつけてみたいと思います。
2019年 一発逆転ファイナルレース 騎手信頼度?ランキング
うーん、これを「信頼度」と呼んでいいんでしょうか。
10番人気の馬を9着に持ってきても1カウントになりますから、信頼度とは言い難い気もしますが、うまい表現がみつかりません。
いったんは信頼度「?」という形で記載しておきましょう。
○は人気よりも着順が上回った、または人気と着順が同じだった場合を示しています。
×はその逆で、人気よりも着順が下回った場合を示しています。
で、「信頼度?」は、○の割合が一発逆転ファイナルレースの全騎乗数においてどれくらいを占めているかのパーセンテージです。
で、この「信頼度?」を見てみると、
順位 | 騎手名 | 騎乗数 | ○ | × | 信頼度? |
1 | 木村直輝 | 49 | 38 | 11 | 77.6% |
2 | 大澤誠志 | 48 | 35 | 13 | 72.9% |
3 | 塚本雄大 | 57 | 40 | 17 | 70.2% |
4 | 嬉勝則 | 42 | 29 | 13 | 69.0% |
5 | 別府真衣 | 18 | 12 | 6 | 66.7% |
6 | 山頭信義 | 20 | 13 | 7 | 65.0% |
7 | 濱尚美 | 34 | 22 | 12 | 64.7% |
8 | 西森将司 | 72 | 46 | 26 | 63.9% |
9 | 妹尾浩一 | 32 | 20 | 12 | 62.5% |
10 | 妹尾将充 | 47 | 29 | 18 | 61.7% |
という結果になりました。
いやあ、上位の騎手を見ていると、いかにも一発逆転ファイナルレースっていう騎手が並んでいますね。
大澤騎手なんて、ファイナルに出ていたら無条件に買いたくなりますもんね。
これは我ながらなかなか面白い視点と結果になったデータだと思います。
2019年 一発逆転ファイナルレース 騎手別距離比較
ファイナルレースが行われるメジャーな距離、1300mと1400mでの成績比較をしてみました。
騎手 | 1300 | 1400 | ||
騎乗数 | 勝率 | 騎乗数 | 勝率 | |
永森大智 | 22 | 22.7% | 16 | 25.0% |
岡村卓弥 | 48 | 10.4% | 21 | 4.8% |
嬉勝則 | 29 | 6.9% | 13 | 7.7% |
宮川実 | 15 | 13.3% | 14 | 7.1% |
郷間勇太 | 43 | 4.7% | 22 | 4.5% |
佐原秀泰 | 37 | 8.1% | 13 | 15.4% |
山崎雅由 | 49 | 10.2% | 21 | 0.0% |
山頭信義 | 16 | 25.0% | 4 | 0.0% |
上田将司 | 53 | 9.4% | 24 | 4.2% |
西森将司 | 49 | 0.0% | 22 | 13.6% |
西川敏弘 | 34 | 23.5% | 16 | 12.5% |
石本純也 | 44 | 0.0% | 15 | 0.0% |
赤岡修次 | 14 | 28.6% | 9 | 11.1% |
倉兼育康 | 31 | 3.2% | 15 | 20.0% |
多田羅誠 | 31 | 6.5% | 9 | 0.0% |
大澤誠志 | 34 | 17.6% | 12 | 16.7% |
塚本雄大 | 38 | 7.9% | 16 | 0.0% |
東川公則 | 12 | 8.3% | #N/A | #N/A |
畑中信司 | 15 | 0.0% | 6 | 0.0% |
妹尾浩一 | 20 | 15.0% | 11 | 9.1% |
妹尾将充 | 31 | 0.0% | 13 | 0.0% |
木村直輝 | 35 | 0.0% | 12 | 8.3% |
林謙佑 | 52 | 9.6% | 21 | 9.5% |
濱尚美 | 25 | 4.0% | 7 | 14.3% |
注目は赤岡修次騎手ですね。
1400mでは勝率が一気に下がります。
逆に佐原秀泰騎手は1400mのほうが好成績です。
ファイナルでよく穴を開けるイメージの信頼度?ランキング1位・木村直輝騎手も1400mのほうが好成績。
このあたりの因果関係はよくわかりませんが、一応押さえておいてもいいデータかもしれません。
まとめ
というわけで、簡単に2019年の一発逆転ファイナルレースにおける騎手成績を振り返ってみました。
一発逆転ファイナルレースは、近走奮わない成績の馬を集めた記者選抜というレース。
したがって、馬の力の差はほとんどないことが多いです。
それゆえに、騎手の力量が問われるレースでもあります。
赤岡・永森という高知の二大巨頭が勝率で好成績を残しているのは至極当然なこと。
一方で、それだけ騎手人気してしまうということもしばしばあるわけで、騎手人気してしまうようなときに「一発逆転」が起こりうるのです。
そういう「一発逆転」が起こりそうなときにねらい目の騎手が、今回のデータから浮かび上がってくるのではないでしょうか。
まあ、データで示さなくても、毎回一発逆転ファイナルレースを見ていると、なんとなく来そうな騎手ってわかってきますけどね・・・。
是非、一発逆転ファイナルレース攻略の参考に役立てていただければ幸いです。
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