今週の東海地区は名古屋開催。
開催のメインは木曜日の梅見月杯。
距離は1900m。
出走は12頭でしたが、サウスアメリカンが取り消して11頭。
サウスアメリカンは岡部誠騎手騎乗だっただけに、この取り消しが地味にレースに影響を与えそうですね。
出馬表はこちら。
早速、分析に入ることにしましょう。
名古屋1900mの傾向
名古屋1900mは一般戦ではあまり使われることのないコース。
ただ、名古屋大賞典や東海ダービー、東海菊花賞など、大きなレースで使われることが多いコースです。
まあ、名古屋の中ではチャンピオンコースと言えるコースではないでしょうか。
スタート直後からの直線距離も名古屋にしてはあるほうなので、あまりごちゃつくことはありません。
どの枠でも力は出しやすいコースだと思います。
参考レース
1/16 マイル争覇(名古屋1600m)
逃げたサムライドライブが勝ったこのレース。
2番手で追走したポルタディソーニ。
最後は突き放されてしまいましたね。
この馬、適距離がどこなのか、いまいちわかりません。
距離というより、
ペースとか展開に左右されるところがある馬
という印象です。
このときはサムライドライブが割と緩いペースを作りました。
今回の梅見月杯ではどうでしょうか。
1/31 ガーネットオープン(名古屋1600m)
道中置かれる形になったミッレミリアとジューンシェイカー。
上位2頭(ゴールドリングとアドマイヤムテキ)の一騎打ちのはるか後方で、これといった見せ場がない4着・5着。
この時のメンバー以上のメンバーが集まる今回の梅見月杯では厳しいでしょうね。
12/18 酒米の王様 山田錦杯(園田1700m)
先行した前4頭が直線でいずれも沈んだところを見ると、見た目以上に厳しい流れだったようです。
そんな中5番手を追走したのは勝ったパイロスター。
向こう正面ではかなり手ごたえが怪しかったのですが、3コーナーでエンジンがかかると一気にまくって先頭に立ちます。
直線入り口では追ってきたエイシンミノアカやタガノヴェリテといった兵庫のトップホースたちが襲い掛かってきますが、抜かせないパイロスター。
最後は突き放しての完勝でした。
この時のメンバーはかなり好メンバーが揃っていました。
その強敵相手に勝ち切ったことは、パイロスター陣営にとってかなり自信になったと思います。
ちなみにパイロスターは次走の香美町田島牛特別(1/15 姫路1500m)でも完勝。
8歳馬ですが、門別でも一線級で活躍していた馬。
園田にやってきてさらに輝きを増している印象です。
11/14 東海菊花賞(名古屋1900m)
好スタートを決めたのに、控える形を取ったポルタディソーニ。
前が速くなると宮下瞳騎手が見込んだせいでしょうか。
うまく内に入れて馬をなだめます。
3コーナーで促して2番手に進出すると、4コーナーでじわじわと進出。
宮下騎手の騎乗はバッチリだったと思います。
ところが外からまくってきたのは佐賀のグレイトパール。
さすがに中央重賞ウイナーですからね。
ここでは力が違いました。
この東海菊花賞は今回の梅見月杯と同じコース。
東海菊花賞の時ポルタディソーニは3番枠。
今回は内枠の1頭が取り消しての2番枠。
宮下騎手は内枠の利を活かして、レースを進めるのではないかと想定されます。
梅見月杯の推奨馬
このレースのカギを握るのは地元で実績上位のポルタディソーニでしょう。
この馬がどういう位置取りで、どういうレースぶりを見せるかが重要です。
ポルタディソーニのレースぶりを占ううえで参考になるのは、参考レースの最後に挙げた東海菊花賞。
枠が内枠で、かつ外からはハナを切りたい遠征馬・マイタイザン。
東海菊花賞の時にハナを切ったエイシンセラードという馬がいましたが、ほぼ同じようなレースになるのではないでしょうか。
となると、3コーナーから4コーナーで前を交わして先頭に立とうとするポルタディソーニを、東海菊花賞のときのグレイトパールのように外から交わしていく力のある馬がいるかどうか。
うーん、いますね。
その馬が今回の推奨馬です。
名古屋の1900m重賞・梅見月杯。
推奨馬は、
⑩パイロスター
です。
園田のプリンス・鴨宮騎手とはコンビを組んで2戦2勝。
レースぶりを見ても、手が合っているなという印象です。
上記の通り、もともと門別で一線級で活躍していた馬。
実力は上位と見ていいでしょう。
マイタイザンが引っ張る形になるだろうレース展開もこの馬向き。
心配なのは輸送くらいでしょうか。
いずれにせよ、軸としては安心して推奨できる一頭だと思います。
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