馬券で儲けることは不可能なのか
僕のブログを継続的に見ていただいている方がいましたら、僕の予想がいかに当たらないかはよくわかると思います。
いや、自分で言うのもなんですが、本命は結構当たっていると思うんです。
本命は。
ただ、馬券が当たらない。
もしくは、当たってもトリガミなんてことも多々あります。
そしてこんな僕と同じ悩みを抱えている人は、全国に多数いらっしゃることでしょう。
で、僕と同じ悩みを抱えている人は大抵こう言います。
「どうせ競馬なんてさ、胴元が儲かるようにできているんだよ」と。
確かに、胴元が儲からないと、開催自体ができませんから、一定程度胴元が儲かる仕組みにはなっています。
ただ、胴元が儲かる=馬券を買う人が儲からない、ではありません。
そこはイコールではないのです。
これは断言できます。
なぜなら、僕の周りには馬券で儲けている人が実際にいるからです。
僕の周りには、少なくとも3人、馬券で儲けている人がいます。
では、その3人と、僕とでは、何が違うのでしょうか。
3人とも馬券の買い方が違う
実は僕の周りにいる3人の馬券で儲けている人たちは、3人とも同じ馬券の買い方をしているわけではありません。
3人とも、まったく違う馬券の買い方をしています。
買い方が違うので、儲かる額は3人とも違います。
ですが、3人とも馬券で儲けています。
ここで大事なのは、馬券で儲けるためには、何か必勝法のような、必ずこうしなければいけない、というものは「ない」ということです。
3人が3人とも違う買い方をしても、3人とも儲けているわけですから、その時点でひとつのやり方にこだわる必要はない、ということなんですよね。
馬券で儲けている人の買い方
さて、三人三色の買い方ですから、それぞれを紹介していきたいと思います。
まず1人目は、僕の会社の先輩Aさんから。
Aさんの買い方
Aさんは、競馬歴はかれこれ30年以上あるのではないでしょうか。
基本的に買うのは中央競馬のみです。平場もやりますが、メインは重賞です。
その昔の収支は知りませんが、最近見せていただいた収支リストは、間違いなくプラス収支でした。
うらやましいですねぇ。
そのAさんの馬券の買い方は以下のような買い方です。
- 単勝と複勝しか買わない
- 出走馬の馬名は見ない
- そのレースの過去の出目を徹底的に調べ上げ、出目だけで買う
え?これだけ?と思われるかもしれませんが、これだけです。
Aさんは、その週の重賞なら重賞について、まず徹底的に過去のレースを調べ上げます。そして、そのレースの出目を導き出します。(どうやって導き出しているのか知りませんが)
そうして導き出した出目を、単複で買うんです。
なーんだ、これだけなら簡単じゃん?と思うかもしれませんが、Aさんが凄いのはここから。
Aさんは、そうやって導き出された出目で馬券を買い、仮にハズレても、そのハズレたレースで出た出目を毎回必ずスマホに記録しています。
そして1年後、またそのレースが開催される前に、記録した内容を引き出し、また出目で買うのです。
本当に出目でしか買っていないので、人気薄が出目にハマると大きなプラスになるんですよね。
競馬の予想って、レースが終わったらちょっと振り返って、また次、次、となりがちですが、レースが終わった後の、この検証作業というものが本当は大事なんだと思います。おろそかにされがちですがね。
その点Aさんは、レース後に徹底的に検証作業をしています。これが大きな馬券を当てる要因なんでしょうね。
Bさんの場合
次にBさん。この人は、僕の元部下で、まだ20代の若い人ですが、競馬に造詣が深い人です。
Bさんは、私が知る限り、過去3回、ウン十万円の万馬券を当てています。
Bさんの馬券の買い方は、徹底的に三連複または三連単で穴狙い。
そして、多点買いです。
例えば、三連複ならば平気で7頭ボックスとかを買います。35点買いですね。
しかも人気薄ばかりを買います。
三連単でも、ここぞというときは5頭ボックスを敢行します。60点買いですね。
資金力に余裕のある人ならまだしも、彼はまだ20代で収入もそこそこ。
でも、「これは荒れる」と見込んだレースには資金の投入を全く惜しみません。
Cさんの場合
Cさんは、最近競馬をはじめたばかりの、同じく会社の同僚です。
はじめたばかりですが、早速競馬の魅力にハマり、毎週のように競馬場に足を運んでいます。
そんなCさんを競馬に誘ったのは、実は僕です。
そして、全く競馬の知識がないCさんに、僕はパドックでの馬の見方だけを教えました。
以来、Cさんは、競馬新聞などは一切買わず、パドックで馬を見て、迷ったら返し馬を見て買い目を決めています。
そして、馬券の買い方は基本的に三連単の4頭ボックス。24点買いですね。
この買い方でCさんは、まだ競馬を始めたばかりとは言え、万馬券的中を連発。完全にプラス収支となっており、毎回競馬に一緒に行くたびにご馳走になっています。
馬券で儲けている人の共通点
さて、ここまで、私の周りに実在する、馬券で儲けている人3人の買い方、予想方法を見てきました。
一見すると、BさんとCさんは三連系狙いなので、似ているような気もしますが、競馬に造詣が深く、徹底的に調べ上げるBさんと比べて、Cさんはパドックオンリー、たまに返し馬というシンプルな予想方法です。
では、この儲けている人3人に共通していることはいったい何なのでしょうか?
それは、一言で言うと「ブレない姿勢」です。
3人とも己のスタイルが確立されていて、そこから全くブレないのです。
私はこの記事の中で、この3人のことを「馬券で儲けている人」と称していますが、決して「馬券を当ててる人」とは言っていません。
そう、この3人だって、馬券はたくさん外しています。
しかしながら、いくらハズレても、己のスタイルは崩しません。
この「己のスタイルを持っている」「そのスタイルを崩さない」ということが、どうやら馬券で儲けるためには必須条件のようです。
馬券で儲からない3つの理由
では、一方、馬券で儲からない人というのは、どういう特徴があるのでしょうか。
これを紹介するのは簡単です。
僕という、格好の題材がありますからね。
僕のどういうところが、馬券で儲からない理由につながっているのでしょうか。
①予想の仕方がブレブレ
まず、予想の仕方がブレブレですね。
コース実績を重視してみたり、
パドックでの気配を重視してみたり、
血統背景を持ち出してきたり、
騎手や調教師から入ってみたり、
展開予想をしてみたり、
はたまた持ちタイムを持ち出してきたり・・・
と、良く言えば多角的に分析しているんですが、悪く言えば、予想の仕方に統一性がなく、そのときの都合に合わせて予想しているに過ぎない。
だから、コース実績だけにこだわっていれば取れた馬券も、そのときばかりは血統背景を重視していたから取れなかったりするわけです。
②馬券の買い方がブレブレ
僕の知り合いで馬券で儲けている3人に共通していたこと。
それは馬券の券種を1ないし2に絞り込んでいること。
一方、僕は、馬連が中心とはいえ、たまに三連複を買ってみたり、3連単を買ってみたり、急に単複を買ってみたり、自信がなくなってワイドを買ってみたりと、もうブレブレです。
しかも、多点買いをしたかと思えば、急に絞り込んでみたり、一点勝負をしてみたり、と、買う点数もブレブレです。
確かに、レースによって、荒れる・荒れないというのはありますから、荒れないだろうというレースで多点買いをしてもトリガミのリスクが増えるだけです。
なので、レースの荒れる・荒れないに合わせて馬券の買い方を変えるのは一見すると合理的にも思えます。
しかし、そこに根本的な間違いが潜んでいるのです。
③購入するレースを見極めていない
私の周りで馬券で儲けている人のうち、Bさんは、先述したように、徹底した穴狙いです。
なので、Bさんは、荒れないと思ったレースには絶対に手を出しません。
荒れる、と踏んだレースに、多点で3連単・3連複を買うんですね。
他のAさんにしろ、Cさんにしろ、自信のないレースには基本的に手を出しません。
一方、僕はというと、見境なく買ってしまいます。
荒れそうなレースは穴狙い、荒れなそうなレースは本命狙い。
多点買いもすれば、少点数の場合もある。
でも、多点数と言っても、せいぜい3連複の5頭ボックス10点まで。
一見して柔軟な買い方に見えますが、狙いが見えない買い方ですよね。
やっぱり、自分の予想スタイルに合ったレースを厳選すべきで、自分の予想スタイルに合わないレースは「ケン」すべきなのです。
まとめ
というわけで、ここまで見てきたように、馬券で儲けている人は
- 自分の予想スタイルが確立されている
- 馬券の買い方がブレない
- レースを厳選している
というところに共通点がありました。
すなわち、馬券で儲けられない人は、
- 自分の予想スタイルがない
- 馬券の買い方が一定しない
- レースを選ばない
というところに問題があると言えます。
もし、あなたが馬券で今よりも儲けたいと思うのならば、
とにかく何でもいいので、自分の予想スタイルを確立し、
予想スタイルに合った馬券の買い方を決め、
とにかく馬券を買うレースを厳選する
ことをお勧めします。
最後に
ここまで読んでいただきまして、ありがとうございました。
ここまで読んでいただいた方の中には、きっと私にこう言いたい人がいるでしょう。
「ここまでわかっているのなら、それを実践すれば儲かるのではないか」
はい、そのとおりだと思います。
でも、それがなかなか難しい。
なぜ、難しいのか。
それは、競馬を儲けるための手段として見ていない、
いや、見ていないというと語弊がありますので、
儲かることが一番ではない、という気持ちが僕の中であるからだと思います。
馬券が当たれば、それは当然うれしい。
ただ、うれしいのは儲かるから、だけではなくて、自分の予想通りになることがうれしいんだと思います。
この記事の中で紹介したAさんは、完全に出目だけで競馬予想をしています。
そしてそれで儲けているのですが、僕は出目で予想はしたくない。
馬という生き物が走ることでいろんなドラマが生まれるのが競馬ですから、数字の遊びだけで予想したくはないのです。
まあ、こんな青臭いことを言っているから、儲けられないのでしょうが、でもやっぱり、いろんな角度から、ああでもない、こうでもないと言って予想するのが楽しいんだと思います。
そう、楽しむために競馬予想をしているのです。
ですから、これからも今までどおり、ブレブレで予想はしていきますし、きっと僕の予想を見て馬券を買っても、儲かることは、ごく稀なことでしょう。
それでも楽しく競馬の予想をしていきたい。
そんな風に思います。
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