今週の中央競馬はなんといっても有馬記念ウィーク。
ファン投票上位組が軒並み参戦。
空前絶後と言っていい最高のメンバーが揃いました。
そんな、1年でもっとも注目が集まるレースである有馬記念。
今さら、
「データではこうだ」
とか
「展開はこうだ」
とかこのブログで言っても仕方ないと思います。
今回は、いつもとはちょっと違う視点と書きぶりで、有馬記念の予想をつづりたいと思います。
想いをのせるレース
さて、あなたにとって有馬記念はどんなレースでしょうか。
年末ジャンボ宝くじ同様、億万長者になる夢を賭けるレース、かもしれません。
あるいは、普段のレースと変わらない、競馬のレースのひとつでしかない、という人もいるかもしれません。
いろんな人の見方があって、その見方ひとつひとつに正解も間違いもありません。
ただ、ひとつ言えること。
それは、1年でもっとも注目が集まるレースだからこそ、
そして、1年の最後を締めくくるレースだからこそ、
いろんな人の、いろんな想いをのせたレースであるということには違いありません。
ダービーが競馬関係者にとって特別なレースで、
競馬関係者の想いがのったレースであるならば、
競馬関係者に限らず、普段は競馬に興味がない人も想いをのせる。
そんなレースが有馬記念というレースだと思います。
そういう僕も、これまで有馬記念にはいろんな想いをのせてきました。
そのひとつひとつが「想い出」となって、僕の心に刻まれています。
どんな想いをのせるか
さて、「想いをのせる」と言いますが、僕にとっての有馬記念にかける「想い」とは、
「この馬に勝ってほしい」
という想いです。
勝ってほしい馬がいて、その馬に勝ってほしい。
そう願うこと=想いをのせる
だと思っています。
「想い」はすなわち「願い」だと言えるかもしれません。
勝つ馬を予想するのではなく、勝ってほしいという願いを込める馬がどれかを考える。
これが僕にとっての有馬記念です。
想いをのせる今年の馬は?
では、超豪華メンバーが揃った今年の有馬記念。
どの馬が勝ってほしいと願うか。
アーモンドアイに他馬を完膚なきまでに叩きのめしてもらい、史上最強馬になってほしい。
これもひとつの「願い」です。
ただ、それをかなえるのは、この有馬記念というステージではない気がします。
彼女はきっと、この有馬記念でなくても最強を証明できる馬です。
最強牝馬同士の一戦。
アーモンドアイとリスグラシューが競る展開になってほしい。
これもひとつの「願い」になりうるでしょうね。
僕が大好きなグラスワンダーと宿敵スペシャルウィークのように、最後まで目が離せないつばぜり合いを繰り広げるのも、面白いですね。
でも、なんとなくですが、アーモンドアイとリスグラシューの2頭が宿敵関係にある印象がないんですよね。
どちらも、とっても強い名馬だとは思うんですが・・・。
ちなみに、グラスとスペシャルは宝塚記念で一度対戦していました。
さらに臨戦過程でも、有馬で決着をつけるという雰囲気がプンプンしていました。
今回は、アーモンドアイが急遽参戦が決まったので、そんな感じはしないんですよね。
引退の花道を飾る馬
そんな願いの込め方の一つに
「引退する各馬に有終の美を飾ってほしい」
というものがあります。
有馬記念の歴史は名馬のラストランの歴史でもあるので、これもひとつの「願い」になりうるとは思います。
しかも今回は有馬記念で引退する馬が多数。
でも、今回引退する各馬に思い入れがあるかというと
・・・。
いました、一頭。
・・・
シンザン記念から着目していたアルアインです。
この馬、シンザン記念で相当騎手が下手に乗っていたのを見ていて、違う乗り方すれば化けるんじゃないか、という期待を持って見ていました。
その期待に、次の毎日杯で応えてくれたのが松山騎手。
そして、松山騎手とのコンビで皐月賞を制し、ダービーに臨んだものの5着。
以降は他の騎手とコンビを組み、北村友一騎手とのコンビでは大阪杯を制しました。
でも、やっぱりアルアインには松山騎手、という印象を僕は持っています。
思えば、アルアイン×松山弘平が中山でレースに出るのは、まさに皐月賞以来のこと。
このほか中山で2回走って、皐月賞の勝利も含めると、3走で[1.2.0.0]とパーフェクト連対。
良績が右回りの2000m以上に集中していることを考えると、今回の舞台はアルアインにとって悪い舞台ではありません。
さらに2度制したGIはいずれも9番人気。
おそらく今回もそれくらいの人気か、もっと低人気でしょう。
超豪華メンバーだけに、マークされることもなく、気楽に走れるはず。
近走2走は連続で2桁着順ですが、敗因は「左回り」と「距離」という点で、はっきりしています。
今回はベストに近い条件に戻り、鞍上はベストパートナー。
そもそも、今振り返ってみれば、アルアインが制した皐月賞は、後のGI馬がゴロゴロいた、とんでもない好メンバーでした。
そんなレースで1着になったアルアインの力は疑いようもありません。
中山を走ったことがないGI・6勝牝馬よりも、
中山GI勝ちがあり、中山はパーフェクト連対のGI・2勝牡馬のほうが、魅力的だとは思いませんか?
そんなわけで、今年の有馬記念で僕が想いをのせる馬は、
アルアイン
です。
考えてみれば、有馬記念のドラマは馬のドラマでありつつ、人と馬が織りなすドラマが繰り返されてきました。
武豊とオグリキャップ
田原成貴とトウカイテイオー
的場均とグラスワンダー
池添謙一とドリームジャーニー・オルフェーヴル
内田博幸とゴールドシップ
その新たな一ページに、松山弘平とアルアインが刻まれる。
そんな有馬記念になってもいいのではないでしょうか。
今年の有馬記念。
僕が想いをのせ、願いを込める馬は、アルアインです。
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