12月に入って朝晩の冷え込みが一段と厳しくなりました。
日も短くなって、夕方は暗くなるのが早くなりました。
先日、ステイヤーズステークスを見ようとテレビをつけたら、もうレースが終わっていました泣
この時期、中山のメインレースは15時25分スタートなんですね。
いよいよ年末が近づいてきました。
この雰囲気、嫌いじゃないです。
伝統の重賞・園田金盃
さて、今日予想するのは園田の重賞・園田金盃です。
金盃というと、どうしてもお正月のレースをイメージしがち。
でも、それは中央競馬のイメージ。
地方競馬は、園田のように年末にやるところもあれば、大井のように2月にやる競馬場もあります。
そもそも、なんで各地に「金盃(杯)」というレースがあるんでしょうね。
今度時間があったら調べてみたいと思います。
さて、園田の金盃ですが、距離は1870m。
1着賞金は1,000万円。
出走は12頭です。
師走の園田の古馬中距離路線を総括するうえで、好メンバーが揃いましたね。
早速、分析に入りたいと思います。
園田1870mの傾向
さて、今回の舞台である園田1870m。
兵庫ダービーなど、重要なレースが行われるコースです。
園田1870mについては、過去にこのブログで分析したことがあります。

まとめると、
- 内外の有利不利はそれほどないが、外枠の差し・追い込みは不利
- ヴィクトワールピサ・マンハッタンカフェ産駒は要注意
- 田中学、下原理、吉村智洋の園田トップジョッキーたちは当然抑える
といったところでしょうか。
内外であまり有利不利がないのは、スタート直後から最初のコーナーまで、わりと距離があるからでしょう。
見ていると、隊列が最初のコーナーまでで決まることが多いですね。
また、前にも触れたことがありますが、ヴィクトワールピサやマンハッタカフェって、自身の現役時代と違って、意外といいダート馬を輩出しています。
特に中長距離路線に出走してきたときは、人気薄でも注意した方がいい種牡馬です。
参考レース
11/7 A1 (園田1870m)
普通の一般戦なのに、好メンバーが揃っていた一戦。
今回出走のメンバーのうち半分の6頭が出走していました。
レース条件も同じですから、このレースはかなり重要な参考レースですね。
勝ったのはマコトタリスマンでしたが、
かなり熱いレース
でしたね。
やっぱり実力馬同士のレースは見ごたえがあります。
で、このときの各馬の斤量が、
1着 マコトタリスマン 56
2着 コンドルダンス 56
3着 マイタイザン 57
4着 メイショウオオゼキ 58
5着 エイシンニシパ 58
でした。
今回は各馬56キロの斤量。
前哨戦の1・2着馬が変わらない斤量で、
差がない3~5着馬が斤量減。
まあ、状態面が変わらなければ、この5頭は互角と言っていいでしょう。
10/4 姫山菊花賞(園田1700m)
このレースを制したのは笠松ストーミーワンダー。
いいレースをしましたね。
そのストーミーワンダーに道中ついていったのがマイタイザン。
ただ、直線で力尽きたところを見ると、よほど厳しいペースだったのでしょう。
上記の11/7のA1戦のような逃げを打てればマイタイザンは強いんですが。
それと、このレースにもメイショウオオゼキが出ていましたが、スタートで大きく出遅れました。
メイショウオオゼキにとっては参考外のレースと言っていいでしょう。
で、今回の出走メンバー中で最先着だったのがタガノゴールド。
まあ、この馬の競馬はした、という感じのレースでしたね。
メイショウオオゼキを除けば力通りの着順と言った印象のレースです。
11/10 北國王冠(金沢2600m)
少しレースの日にちの順番は前後しますが、ご容赦ください。
さて、こういうと下原騎手に失礼かもしれませんが、かなり雑な競馬ですね。
しかしながら、そういう競馬をしても勝てるのがタガノゴールドの強みです。
このレースを見る限り、姫山菊花賞でタガノゴールドが負けたのは、勝ったストーミーワンダーが強かっただけ、という印象です。
9/12 るり渓ゴルフクラブ特別(園田1700m)
このレースが本来のメイショウオオゼキですね。
このときも58キロを背負っていましたが、難なく3番手をキープ。
明らかにクイントゥープルが逃げ切れる展開でしたが、力でねじ伏せたというレースでした。
11/12 加古川くつした特別(園田1400m)
目下6連勝中のこの馬を取り上げないわけにはいきません。
オオオヤブンですね。
前走のこのレースを見ると、割と向こう正面で下原騎手の手が動いていたりと、ズブそうな印象。
ただ、コーナーを回ってくる迫力は満点。
抜け出す力強さみたいなものを感じました。
今回は初の一線級との対戦。
どんなレースを見せてくれるのでしょうか。
園田金杯の結論
園田の1870m重賞は、この1か月後に新春賞というレースがあります。
新春賞の1着賞金は600万円。
同じ重賞Iにランクされているとはいえ、賞金金額には開きがあります。
当然、どちらを勝ちたいかと言えば、園田金盃でしょうね。
・・・という陣営の心理を考えると、
いかに園田金盃まで順調にきているか。
いかに園田金盃の制覇にターゲットを絞ってレースを選んできているか
という2点が園田金盃を制するうえでは大事なポイントになります。
明らかに前哨戦という位置づけなのは、11/7のA1戦。
この1~5着はほぼ互角だということはすでに述べました。
問題は、ほぼ互角の力関係の中で、今回の園田金杯に対して順調かつ予定通り調整できているか、です。
勝ったマコトタリスマンは、ちょっと間隔が空いたところでの前走でした。
5着のエイシンニシパもそう。
他の3頭はコンスタントに使われている中での一戦でした。
ということを考えると、斤量差はあるとはいえ、休み明けの一戦だったマコトタリスマンは、極めていいレースをしたと言えるでしょう。
叩き2走目ですし、素直に考えるなら、やっぱり推奨馬は
④マコトタリスマン
ですね。
特にこの馬の場合、当該1870mは、[4.1.0.0]と、もっとも得意としているコースです。
枠も4枠4番と極端すぎず、いい枠を引きました。
ややオッズ的な妙味はないものの、自信を持って推せる一頭です。
あれ?見慣れた名前が・・・
ところで、今回の出馬表を見て、おっ!と思いました。
シュテルングランツの名前があるじゃないですか。
南関の中長距離路線の常連だったシュテルングランツ。
漆黒の馬体がカッコイイ馬なんですよね。
大井の帝王・的場文男とのコンビが多かった気がします。
そのシュテルングランツが園田に移籍になりました。
この移籍、とてもいい話だと思うんですよね。
南関って、シュテルングランツが活躍できるような長距離レースがあまりないんですよ。
その点、園田は1870m戦あたりから、わりとレースがあります。
まあ、川崎の1600mで激走の3着があったりするので、ホントにいい条件なのかはわかりませんけどね。
いずれにしても、園田のシュテルングランツ、これからも応援していきたい一頭です。
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