いよいよ2019年も12月に入りました。
12月は地方競馬の注目レースが目白押し。
特に年末にかけては重賞レースだらけの毎日です。
そんな忙しい、まさに師走の地方競馬の最初の週の南関は大井開催。
火曜日のメインは冬木立賞。
1000mのスプリント戦です。
早速、分析から入りましょう。
大井1000mの特徴
このブログでは、これまでいろいろな競馬場の各コースを分析してきました。
ところが、大井1000mは未だかつて分析したことがありません(たぶん)。
そもそも施行回数が少ないコースですからね。
というわけで、今回は大井1000mの特徴から分析していくことにしましょう。
枠×脚質成績
勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
1-7 | 10.2% | 20.7% | 32.1% |
逃げ | 38.8% | 59.2% | 75.5% |
先行 | 14.9% | 29.8% | 45.7% |
差し | 3.9% | 11.7% | 24.7% |
追込 | 1.1% | 6.3% | 8.4% |
8-14 | 11.4% | 22.2% | 30.4% |
逃げ | 36.0% | 56.0% | 72.0% |
先行 | 13.7% | 37.3% | 49.0% |
差し | 4.2% | 4.2% | 8.3% |
追込 | 0.0% | 0.0% | 2.9% |
内・外で大きな差はないですが、短距離ということもあり、圧倒的に逃げ有利です。
騎手成績(騎乗回数10回以上)
勝率順 | 騎手名 | 騎乗回数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1 | 真島大輔 | 19 | 26.3% | 31.6% | 57.9% |
2 | 御神本訓 | 15 | 20.0% | 46.7% | 80.0% |
3 | 森泰斗 | 21 | 19.0% | 33.3% | 38.1% |
4 | 矢野貴之 | 38 | 18.4% | 31.6% | 47.4% |
5 | 高野誠毅 | 11 | 18.2% | 36.4% | 45.5% |
6 | 笹川翼 | 28 | 17.9% | 39.3% | 50.0% |
7 | 達城龍次 | 19 | 15.8% | 21.1% | 36.8% |
8 | 的場文男 | 15 | 13.3% | 20.0% | 26.7% |
9 | 藤本現暉 | 10 | 10.0% | 20.0% | 20.0% |
9 | 柏木健宏 | 10 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
上位はだいたいリーディング上位の騎手。
ただ、リーディング上位ではない髙野騎手が食い込んでいるのは注目ですね。
種牡馬成績(産駒の出走回数5回以上)
勝率順 | 種牡馬名 | 出走回数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1 | スウェプトオーヴァーボード | 13 | 38.5% | 61.5% | 76.9% |
2 | フレンチデピュティ | 8 | 37.5% | 37.5% | 50.0% |
3 | ベーカバド | 8 | 37.5% | 37.5% | 62.5% |
4 | ヘニーヒューズ | 11 | 36.4% | 45.5% | 54.5% |
5 | クーリンガー | 6 | 33.3% | 50.0% | 50.0% |
6 | ケイムホーム | 8 | 25.0% | 37.5% | 50.0% |
7 | アドマイヤマックス | 5 | 20.0% | 40.0% | 60.0% |
8 | クロフネ | 5 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
9 | ゼンノロブロイ | 5 | 20.0% | 20.0% | 40.0% |
10 | トーセンブライト | 5 | 20.0% | 40.0% | 40.0% |
こちらもサンプル数が少ないデータではありますが、上位に食い込んでいるのは短距離馬をよく輩出している種牡馬。
そんな中で異彩を放っているのがクーリンガー。
確か、葦毛で、和田竜二騎手とコンビを組んでいましたよね。
懐かしいです。
調教師成績
勝率順 | 調教師名 | 出走回数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1 | 佐宗応和 | 14 | 28.6% | 42.9% | 57.1% |
2 | 荒山勝徳 | 11 | 27.3% | 45.5% | 63.6% |
3 | 蛯名雄太 | 13 | 23.1% | 30.8% | 30.8% |
4 | 福永敏 | 23 | 21.7% | 43.5% | 60.9% |
5 | 久保与造 | 10 | 20.0% | 30.0% | 40.0% |
5 | 宗形竹見 | 10 | 20.0% | 30.0% | 40.0% |
5 | 的場直之 | 10 | 20.0% | 40.0% | 40.0% |
8 | 中道啓二 | 11 | 18.2% | 27.3% | 27.3% |
9 | 渡辺和雄 | 26 | 15.4% | 19.2% | 42.3% |
9 | 佐野謙二 | 13 | 15.4% | 30.8% | 30.8% |
このデータ上では1位になっている佐宗厩舎。
2019年11月28日時点の南関リーディングは46位と決して高くありませんが、この条件ではトップです。
この辺りも注意してみていきたい要素です。
基準タイム
こちらのデータを参考にしましょう。

参考レース
11/20 トパーズスプリント(川崎900m)
このレースで2着に来たフランシスコダイゴ。
中央3勝クラスの実績馬です。
ただ、出脚がつきませんでしたね。
そのせいで、道中、変な脚の使い方をしました。
出脚がつかなかったわりに、2着に粘っているので、実力はあると思いますが・・・。
11/13 千代田区賞(大井1200m)
このレース5着だったキャプテンハウテン。
スタートダッシュよくハナを切り、直線残り100mまでは先頭をキープしました。
このときが1200m。
今回が1000m。
このレース内容なら1000mあたりがちょうどいいと言えますが・・・。
8/16 流星賞(大井1000m)
大井1000mで行われたレースなので、今回のレースとも一番関係性が深いレースと言えるでしょう。
このレースで2着だったのがブリージーストーム。
3着がイノデライト。
いずれも後方から追い込んでの馬券内でした。
ただ、やっぱりこのレースを見ていても、後方勢は不利だな、と。
直線が長いので、追い込みがきかないわけではありません。
でも、最終コーナーのコーナリングで先頭に立っている馬にはかないません。
3着のイノデライトは今回出走の各馬といろんなレースで対戦していますが、いつも後方からですね。
6/28 サンケイスポーツ賞(大井1200m)
このレースを制したのはトーセンミッション。
そのあとアフター5スター賞トライアルでも5着に入っており、実力は抜けていました。
その2着だったトップスター。
直線のは入り口までは持ったまま。
突き抜けるかと思いきや、外からトーセンミッションがそれを上回る脚。
ただ、トップスターも後続に2 1/2馬身の差をつけています。
スタート直後もすぐに前に取りつきましたし、悪い内容の競馬ではなかったと思います。
1000mなら見直したい一頭ですね。
冬木立賞の予想
最初にちょっと触れましたが、大井1000mは開催が少ないコース。
毎日のように行われる大井1200mと、200mしか違わないのに開催回数がべらぼうに違います。
で、その1200mの違いは、というと、1コーナーまでの距離。
当然、1000mの方が1200mよりも短くなります。
となると、コーナーをロスなく回るためにはイン取りが必要。
でも、インとアウトで枠による有利不利がないことは触れました。
一見すると矛盾しているように思えますが、実は矛盾していません。
要は、内枠だろうと、外枠だろうと、ダッシュがきく馬はインを取ることができて、勝てるのです。
だから、出遅れ癖があるとか、スタートダッシュが利かない馬は馬券候補から外れます。
逆に言えば、スタートダッシュが安定している馬は積極的に狙いたいです。
そんな観点から今回推奨するのは、
⑨トップスター
です。
正直、キャプテンハウテンと取捨を悩みました。
ただ、やっぱり決め手は鞍上。
また、御神本か、という声が聞こえてきそうですが、仕方ないですね、これは。
絶好調の御神本騎手騎乗という点も込みで推奨したいと思います。
なにより、メンバー中最多の1000m・3勝が光ります。
参考レースに挙げたサンケイスポーツ賞を見ても、1000mなら足りていたと思わせるレース。
スタートも決められますし、二の脚もつきます。
不安要素としては、久々のレースという点でしょうか。
とはいえ、そういうときの御神本騎手。
あわてず騒がず、エスコートしてくれることでしょう。
南関のトップスターである御神本騎手がトップスターに騎乗。
なんかいいですね、こういうの。
コメント