今週の川崎は重賞が2つ。
一つは火曜日のローレル賞。

もうひとつは水曜日のロジータ記念です。
地方競馬史上に燦然と輝く名牝・ロジータ。
その名を冠した重賞レースです。
1着賞金は2,200万円と、中央のレースにも引けを取らない高額。
ただ、今回のメンバーは小粒な印象。
かなり混戦が予想されます。
ちなみに昨年の予想はこちらでした。

さて、今年はどんなレースになるのでしょうか。
早速、分析をしていきたいと思います。
参考レース
川崎の2100mで行われるロジータ記念。
川崎の2100mは、川崎記念などで使われますが、一般戦ではあまり使われません。
したがって、データとしてはあまり集積されていないコースになります。
そこで、参考レースを中心に分析をしていきたいと思います。
(最近、このパターンが多いですね・・・)
10/23 サルビアカップ(川崎2000m)
なんと今回のメンバー11頭中7頭が出走していたというサルビアカップ。
当然のことながら、ロジータ記念を予想するうえで最有力な参考レースと言えます。
このレースを制したのはサツマキリコ。
11番人気からの勝利でした。
道中は後方2番手の追走。
はっきり言って、絶望的な位置のように思えました。
ところが、3コーナー手前からぐんぐんポジションを上げ、4コーナーは絶好の手ごたえ。
最後の直線は鋭い伸び脚で、最後は押さえる余裕もありました。
ちなみにロジータ記念には出走しませんが、2着のタイニークイーンも道中後方で、3コーナーからのまくり。
一方、先行勢は総崩れでした。
まあ、極端に差しの競馬になったレースという捉え方をした方がよさそうです。
6/12 関東オークス(川崎2100m)
今回と同じ舞台で行われるダートグレードレース・関東オークス。
このレースにも今回のメンバーのうち5頭が出走していました。
レース成績表
一応、メンバー中最先着はキタサンベッキー。
ただ、かなり前のグループから離されての6着。
メンバー同士の力比べをする上ではあまり参考にならないレースです。
10/14 C1九十十一(大井1600m)
いきなりC1の条件戦を参考レースに挙げるのもどうかと思いますが、これは見ておいた方がいいレースだと思います。
地方競馬ライブ
勝ったのはケイティマドンナ。
内枠からスタートを決めて先行。
道中は、他の馬に突かれるような形になりましたが、直線はすんなり抜け出して6馬身差圧勝。
全体的にセンスがいい馬だな、という印象です。
名前からピンと来た人もいるかもしれません。
ケイティブレイブの妹に当たる馬です。
兄はご存知の通り、長い距離で活躍しているGI馬。
この時点で兄と同じレベルを求めるのは酷ですが、なかなかいい馬だと思います。
ロジータ記念の結論
繰り返しになりますが、賞金2,200万円のレースにしては、かなりメンバーが小粒。
トーセンガーネットあたりが出てきていいレースなんですが・・・。
福島記念なんかに出てないで、こっちに出てくればいいのに・・・。
まあ、どのレースを選択するかは馬主の勝手ですからね。
外野がいろいろ言っても仕方ありません。
そんなわけで、「主役不在」といった印象のこのレース。
その分、どの馬にもチャンスがあると言っていいでしょう。
カギを握りそうなのは、馬場状態。
前哨戦を制したサツマキリコ。
いい走りでした。
ただ、その走りは重馬場での走り。
今週は雨が降らなそうなので、おそらく本番は良馬場。
良馬場でサルビアカップでのあの走りを再現できるでしょうか。
僕はできないのではないか、と見ました。
良馬場になれば巻き返してくるだろう、という点では、⑥リトミックグルーヴあたりでしょうか。
絶好調の吉原寛人騎手鞍上ですしね。
ただ、タートルボウル産駒。
2100mはもたないのではないか、と見ました。
逆に血統背景的にも、距離延長が向きそうで、ここ数戦のレースぶりも充実している馬。
・・・という観点から行くと、やはり
③ケイティマドンナ
を推奨せざるを得ません。
前述の通り、やはりセンスがいい馬、という印象です。
それも血統的な裏付けがありますからね。
初の左回りという点は不安要素ではありますが、そのあたりをカバーできるのもセンス。
そして鞍上は、頼れる森泰斗騎手。
大井に転入してから森泰斗騎手とコンビを組んでいますが、非常に相性がいい印象です。
兄はドバイで瀕死状態になったものの、その後回復して、今月の浦和記念に出走するようです。
その前に、妹が景気よく重賞を勝って、兄の背中を追う。
そんな光景が目に浮かんできますね。
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