今週の地方競馬は注目レースが盛りだくさん。
特に園田の楠賞は大注目のレースです。
距離は1400m。
12頭によって争われます。
早速、分析していくことにしましょう。
門別三冠馬が参戦
このレースの注目は、なんといっても門別三冠馬・リンゾウチャネルの参戦。
地元の道営記念を回避して、遠征のリスクを取って参戦してきました。
道営記念を制したのが、これまで寄せ付けてこなかったリンノレジェンド。
ということは、リンゾウチャネルが出走していれば道営記念は・・・。
まあ、タラレバですがね。
このリンゾウチャネルの参戦ですが、観点は二つあります。
一つは、遠征競馬であるということ。
リンゾウチャネルは2歳時に3回遠征をおこなっています。
1回は昨年9月の盛岡遠征。
このときは芝のレースで1着でした。
続いて昨年10月、川崎・鎌倉記念。
このときはミューチャリーの2着。
このあと羽田盃を制するミューチャリー相手の2着ですから、価値はありますね。
そしてもう1回が昨年11月の兵庫ジュニアグランプリ。
このときは6番人気で5着。
まあ、JRA馬もいる中での5着ですから、健闘の部類だと思います。
この兵庫ジュニアグランプリの後、リンゾウチャネルは6戦して1度も負けていません。
本格化したリンゾウチャネルが園田に再び遠征して、どんな競馬を見せるのでしょうか。
距離はどうか
もうひとつ、リンゾウチャネルが楠賞に参戦するうえで注目したいのは「距離」
楠賞は1400mで行われます。
リンゾウチャネルは昨年の5着に敗れた兵庫ジュニアグランプリ以降、すべて1600m以上のレースを使われています。
しかも最後に敗れたコースが、今回の舞台。
うーん、これをどうとらえるべきでしょうかね。
僕がこれまでのリンゾウチャネルのレースで、もっとも優れたパフォーマンスを発揮したと思うのは、今年5月のキズナ・プレミアム。
この時の距離が1800m。
2000mの北海優駿も素晴らしいパフォーマンスだったことを考えると、リンゾウチャネルのベストは1800m〜2000mあたりなのではないでしょうか。
血統的にはモンテロッソ産駒なので、1400mあたりは別に問題ないと思いますが、気になる要素だとは思います。
西日本ダービー馬も参戦!
さて、リンゾウチャネルの他にも注目の参戦があります。
高知の西日本ダービー馬・アルネゴーの参戦です。
西日本ダービーは1900mで行われ、それを勝っての参戦ではありますが、アルネゴーの得意とする距離は、本来は1400m前後。
特に、後の高知優駿を制したナンヨーオボロヅキらを完封した黒潮皐月賞は、この馬のベストパフォーマンスでしょう。
今回、初の遠征で輸送も初めてとなるだけに、その点が不安要素ではありますが、リンゾウチャネルと違い、移動距離は比較的短いので、対応は可能でしょう。
地元勢は?
他地区の大物参戦で沸く楠賞ですが、迎え撃つ格好の地元勢はどうでしょう。
地元勢の総大将扱いは、ジンギでしょうか。
菊水賞馬で兵庫ダービーも4着と大崩れしていません。
園田オータムトロフィーも4着でした。
また、地元勢の有力勢力としては、アリアナティー。
久々のレースとなりますが、2歳時の戦績的には抜群。
注意したい一頭です。
楠賞の結論
園田1400mは4コーナーポケットからの発走。
割とスタートから長い距離を走るので、外枠でも1コーナーまでにインが取れます。
園田のコースの中では枠の有利不利がない印象のコースです。
とはいえ、内枠にスタートダッシュのきく馬がいれば、その馬が1コーナーまでにインで先手を取りますよね。
ところが、今回のメンバーを見ると内枠は後ろから行く馬ばかり。
となると、真ん中から外側の枠の馬も、1コーナーまでにインで先手を取ることができるのではないでしょうか。
このような推察のもと、推奨したいのは、
⑧ジンギ
です。
菊水賞を勝っているので適距離は1700mあたりと思われがち。
しかしながら、1400mは4戦して2勝2着2回とパーフェクト連対。
先行力がありますので、6枠8番でも1コーナーまでにインを取れると思います。
強力な他地区のライバルを地元の雄が返り討ちにする、という図式になるのではないかと踏みました。
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