前回の記事でお伝えしたように、高知競馬名物「山頭スペシャル」(またはガシラスペシャル)で有名な山頭信義騎手が引退します。
高知競馬は今週末、24日・25日の2日間開催ですが、どうやら山頭騎手のラストレースは、24日土曜日の10R「お疲れ山頭騎手特別」になりそうです。
今週で引退の同期の山頭騎手。まさかの騎乗馬が2日で1頭。なんか泣けてきました😢最後の騎乗、応援よろしくお願いします❗#山頭信義 pic.twitter.com/VBd2PKCvCD
— 佐原瑠衣 (@SRUI20) August 21, 2019
ラストレースで騎乗するピークトラムは中央オープン勝ちがあり、重賞でも2着や3着がある古豪。
ここ2戦で連勝しており、ラスト週の騎乗が1頭とはいえ、かなりいい馬をラストレースにあてがってもらった印象です。
外枠からの発走になりますが、代名詞のイン突き「山頭スペシャル」を見せてほしいですね。
建依別賞って読めますか?
さて、そんな山頭騎手引退レースの翌日に組まれている「建依別賞」
さて、なんて読むかわかりますか?
正解は「たけよりわけ」賞でした。
高知競馬はもうひとつ、難読レースがありますね。
御厨人窟賞。
「みくろど」と読みます。
こういう、レース名でいろんな知識が得られるのも、競馬のだいご味だと思いませんか?
そんな建依別賞ですが、距離は1400m、出走は10頭です。
出走メンバーの騎手を見ると、グレナディアーズの鞍上に、新人の濱尚美騎手の名前があります。
おそらく、重賞初挑戦ではないでしょうか。
そんな観点からも楽しみな一戦です。
早速、高知1400mの傾向と対策から分析していきましょう。
高知1400m 傾向と対策
脚質×馬番
勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
1-6 | 9.6% | 19.2% | 29.2% |
逃げ | 24.3% | 39.3% | 50.7% |
先行 | 13.3% | 27.4% | 39.2% |
差し | 6.5% | 15.2% | 26.0% |
追込 | 3.3% | 7.3% | 13.4% |
7-12 | 10.5% | 20.9% | 30.9% |
逃げ | 25.6% | 41.9% | 50.9% |
先行 | 15.2% | 30.0% | 42.3% |
差し | 6.5% | 15.2% | 25.6% |
追込 | 2.5% | 6.3% | 12.7% |
高知競馬の定番、逃げ外枠有利・差し追い込み内枠有利の傾向がはっきりと出ていますね。
騎手成績(勝利数順・ベスト10)
順位 | 騎手名 | 騎乗数 | 勝利数 | 勝率 |
1 | 永森大智 | 1003 | 266 | 26.5% |
2 | 赤岡修次 | 713 | 196 | 27.5% |
3 | 宮川実 | 977 | 171 | 17.5% |
4 | 上田将司 | 970 | 101 | 10.4% |
5 | 倉兼育康 | 862 | 96 | 11.1% |
6 | 佐原秀泰 | 864 | 93 | 10.8% |
7 | 西川敏弘 | 958 | 93 | 9.7% |
8 | 岡村卓弥 | 949 | 77 | 8.1% |
9 | 林謙佑 | 689 | 67 | 9.7% |
10 | 郷間勇太 | 655 | 65 | 9.9% |
まあ、データを見る前から分かっていたことですが、高知の2大巨頭である永森・赤岡の成績がダントツですね。
次いで宮川実騎手ですか。
意外な印象を受けるのは、リーディング上位だと、西川騎手や岡村騎手、林騎手になるのですが、1400mだと上田騎手が上位3人に次ぐ成績。
今回、上田騎手の騎乗はありませんが、高知競馬をやるうえではちょっと覚えておいた方がいいデータかもしれません。
種牡馬成績(産駒の勝利数順・ベスト10)
順位 | 種牡馬名 | 騎乗数 | 勝利数 | 勝率 |
1 | ロージズインメイ | 532 | 59 | 11.1% |
2 | サウスヴィグラス | 263 | 46 | 17.5% |
3 | シンボリクリスエス | 338 | 38 | 11.2% |
4 | クロフネ | 465 | 35 | 7.5% |
4 | ハーツクライ | 365 | 35 | 9.6% |
6 | メイショウボーラー | 282 | 34 | 12.1% |
7 | ゴールドアリュール | 328 | 33 | 10.1% |
7 | ネオユニヴァース | 388 | 33 | 8.5% |
9 | ゼンノロブロイ | 242 | 31 | 12.8% |
10 | スウェプトオーヴァーボード | 211 | 30 | 14.2% |
勝利数が多いのはロージズインメイ産駒。
これは前回の「一発逆転ファイナルレース」に関する記事でも取り上げました。

勝率で行けば、断然サウスヴィグラス産駒なのですが、今回の出走メンバー中にはサウスヴィグラス産駒はいません。
調教師成績(勝利数順・ベスト10)
順位 | 調教師名 | 騎乗数 | 勝利数 | 勝率 |
1 | 雑賀正光 | 1376 | 267 | 19.4% |
2 | 打越勇児 | 1119 | 220 | 19.7% |
3 | 田中守 | 1214 | 167 | 13.8% |
4 | 松木啓助 | 1323 | 121 | 9.1% |
5 | 別府真司 | 1347 | 111 | 8.2% |
6 | 國澤輝幸 | 963 | 85 | 8.8% |
7 | 田中譲二 | 1072 | 82 | 7.6% |
8 | 宮路洋一 | 589 | 67 | 11.4% |
9 | 那俄性哲 | 956 | 63 | 6.6% |
10 | 工藤真司 | 505 | 55 | 10.9% |
これもリーディング通りと言えばリーディング通りで、雑賀厩舎・打越厩舎が抜けた存在です。
建依別賞の予想
◎ケイマ
○サクラレグナム
▲ファドーグ
正直、これは堅いレースだと思います。
上位3頭で順当でしょう。
問題は、上位3頭のうち、どの馬を頭にするか。
今回は、連勝の勢いを買って、ケイマを本命に据えました。
中央準オープンから高知に転入して、最初はルーキーの濱尚美騎手が騎乗していましたが、前走の重賞・トレノ賞では、高知の重鎮・西川敏弘騎手が騎乗しました。
そして今回は、高知の至宝・赤い彗星こと、永森大智騎手が騎乗することに。
先々、他地区との交流重賞を見据えての騎手変更でしょうか。
とにかく勢いはあります。
一方、対抗評価とした、高知の雄・サクラレグナムですが、ここ2戦、ダートグレードレースや全国地方交流レースへの出走で惨敗。
さすがに相手が今回は3枚も4枚も落ちるとはいえ、10歳馬ですから、そこまで強気になれません。
まして、ケイマのような未対戦の新規参入馬がいるとなると、やや不安要素が大きいのではないでしょうか。
したがって、対抗評価にしました。
3番手評価はファドーグ。
この馬も準重賞を勝って臨んできていますので、勢いはあります。
ただ、タイム面や実績を考えると、上位2頭と比較した時の見劣り感は否めません。
4番手以下の馬とは一線を画すとはいえ、上位2頭に食い込むほどのことはないでしょう。
したがって、3連単で3⇔8→9のような買い方が、このレースの正しい買い方・・・かもしれません。
コメント