こんにちは。uskです。
いよいよ平成もラスト10日を切りました。
なんか不思議な感覚じゃないですか?
ひとつの時代が終わるということが、あらかじめわかっている、というこの感じ。
滅多にないことなので、しっかり記憶にとどめておきたいですね。
南関クラシック初戦 羽田盃
そんな平成の最後が迫る中、南関牡馬クラシックの初戦、羽田盃が行われます。
距離は1800m。出走は16頭。
メンバーを見ると、なかなか見ごたえのあるレースになりそうな予感。
さっそく予想のポイントを探っていきましょう。
羽田盃 予想のポイント
さて、羽田盃の舞台となる大井1800mですが、ここ最近、このコースで行われたレースをいくつか予想しています。
その予想を振り返ってみましょう。
まずは古馬重賞のブリリアントカップ。

次にエイプリル賞

そして、この記事を書いている段階で、まだ結果は出ていない東京プリンセス賞

いずれの記事でも触れましたが、このコースは
逃げ・先行有利
なおかつ枠は真ん中あたりが狙い目です。
実際、もう結果が出ているブリリアントカップ上位馬の道中の位置取りは
1着 キャプテンキング 6-6-4-4
2着 タービランス 3-3-3-3
3着 クリスタルシルバー 4-4-2-2
と、前めにつけた馬ばかり。
エイプリル賞の方は、
1着 アルタイル 1-1-1-1
2着 ペイシャゴンジゼ 9-9-7-7
3着 バルダッサーレ 5-5-5-2
と、2着のペイシャゴンジゼは後方からの競馬でしたが、勝ったのはやはりハナを切ったアルタイル。
8番人気で後方から2着に入ったペイシャゴンジゼも、枠は6番枠という真ん中。
やや例外はあるにせよ、やっぱり前に行く馬を狙いたいコースですね。
前哨戦は?
さて、クラシックレースということもあり、前哨戦が組まれている羽田盃。
前哨戦の戦いぶりから本番でハマりそうな馬を探してみましょう。
京浜盃
出走メンバー16頭中8頭が出走した前哨戦・京浜盃を振り返ってみましょう。
スタートからハナを切ったレベルフォーが淀みないペースを作りました。
有力馬は全体的に前めにつけてレースを進め、3コーナー過ぎから進出を開始。
一番最初に動いたのは北海道2歳優駿の2着馬ウインターフェル。
1番人気に推されていたヒカリオーソは、手応えが怪しくなります。
(その後、鼻出血を発症していたことが判明)
その後ろのインでジッとしていた御神本×ステッペウルフが直線でウインターフェルを交わして完勝。
3着は後方で待機していて大外凄い脚で伸びてきたホワイトヘッドでした。
この京浜盃1・2着馬は好位からレースを進められる馬なので、本番の羽田盃でも通用すると思われます。
3着のホワイトヘッドは、末脚が魅力的な馬ではあるものの、羽田盃の舞台、大井1800mには向かない脚質ではないでしょうか。
あと、京浜盃組から注目したいのは4着のジョーパイロライト。
これといった強みはないものの、堅実に走る馬ですし、5着以下には差をつけています。
流れひとつで上位浮上もありうるとみました。
クラシックトライアル
もうひとつ見ておきたい前哨戦は、今回の羽田盃と同じコースで行われたクラシックトライアル。
勝ったのは後方からレースを進め、直線一気の末脚を見せたアエノエンペラー。
2着も後方から鋭く伸びたヤマショウブラック。
あれ?大井1800mって逃げ・先行有利だったんじゃ…。
という結果ですが、そもそもこの日は泥んこビショビショの酷い馬場。
極めて特殊な馬場だったと言えます。
今のところ、羽田盃が行われる4/24(水)まで、関東地方に雨予報なし。
通常の大井の馬場ならば、アエノエンペラーやヤマショウブラックの出番になるレースにはならないのではないでしょうか。
羽田盃の見解
それでは、南関牡馬クラシック1冠目・羽田盃の予想です。
◎はウインターフェル
北海道2歳優駿2着
全日本2歳優駿5着
とダートグレードレースで好成績を残し、レース間隔が空いたこのレースの前哨戦でも2着。
間違いなく地力がある馬だと思います。
前走は勝ち馬に上手く乗られたという感じもあり、この馬の良さは出ていたと思います。
枠も手ごろな3枠6番。
これまでのレース同様、スタート直後に前目につけて、3コーナー過ぎから進出する競馬ができれば、まず大崩れはないでしょう。
鞍上・森泰斗騎手とのコンビも3戦目ですから安心ですね。
○はステッペンウルフ
前哨戦の勝ち馬。
◎馬を下しているのですから、普通に考えればこちらが本命のはず。
ただ、不安要素が二つほど。
ひとつは乗り替わり。
前走の勝利は鞍上・御神本訓史騎手の巧みな追い出しとコース取りによるところも大きかったと思います。
その御神本騎手がミューチャリーに騎乗するため、今回は矢野貴之騎手とのコンビ。
矢野騎手もリーディング上位の騎手ですから、決して大きなマイナスではないですが、テン乗りというのは少し不安要素です。
そしてもうひとつの不安要素は枠順。
ここまで内枠での出走が多かったステッペンウルフ。
2ケタの馬番での出走は、南関では今回が初めて。
上手く内に潜り込めればいいのですが、人気馬だけにマークにあうと外々を回らされる可能性があります。
そういった点を考慮して対抗評価としました。
▲はミューチャリー
2月の雲取賞以来、中10週での羽田盃出走となりました。
2歳時には南関の一番馬としての呼び声が高かった馬。
全日本2歳優駿で3番人気に推されながら中央馬の洗礼を浴びる6着。
雲取賞でもヒカリオーソの後塵を拝する結果に終わり、やや評価が下がりつつあります。
ただ、よくよく考えてみると、その敗れたヒカリオーソは出走しませんし、全日本2歳優駿で1つ上の着順だったウインターフェルとは0.1秒差。
実力的には決して劣っていないどころか、むしろ差のない上位と考えていいと思います。
鞍上・御神本訓史騎手も、他の馬の選択肢があったにもかかわらずこの馬を選んでいますし、その点でも怖い存在です。
まあ、もしかすると、ここを叩きにした東京ダービーが狙いなのかもしれませんがね・・・。
いずれにせよ、能力上位であることには疑いありません。。
あとはどんな位置からレースを運ぶか、ですね。
△はジョーパイロライト
やや伏兵感がある馬ですが、先述した通りで、非常に安定した走りをする馬。
好メンバーがそろった京浜盃でもしぶとく粘って4着。
その後の浦和の特別戦でも先行してきっちり勝利を収めています。
左回りコースの方が向いていそうなので、右回りコースへの適性はやや微妙。
・・・ではありますが、門別時代にもこなしていますし、大きなマイナス要素ではありません。
穴として押さえておきたい一頭です。
×はホワイトヘッド
京浜盃での末脚は凄いものでした。
上りはメンバー中ダントツ1位の39.3。
2位が勝ったステッペンウルフの39.7ですから、1頭だけ違う脚を使っていたことがわかります。
北海道2歳優駿(4着)でも上り最速を記録。
メンバー構成的にも、枠順的にも、大井1800mコースの特性からしても、ちょっとこの馬にとって分が悪い条件がそろっています。
ただ、末脚がはまったときの威力が怖いので、一応押さえておきたいと思います。
ところで、あの人の馬は・・・
ということで、羽田盃の予想をしてみました。
ですが、メンバー構成を見て、
何か
に気が付きませんか?
このフレーズひとつで、何かが何であるかを特定できた人は、南関マニア中の南関マニアだと思います。
そして、
「騎手を見てほしい」
という言葉でピンときた人も、筋金入りの南関マニアです。
もちろん、ここで瀧川寿希也騎手のことかな?と思った人も、なかなか南関センスがある人です。
ただ、そこじゃないんですよね。
だって、このレース、
「大井競馬場」
で行われるんですよ?
はい、このフレーズでだいたいの競馬ファンはピンとくるはず。
ピンとこない人は、もっと南関を勉強してください。
さあ、わかりましたね?
そうです。
大井競馬場で行われるクラシックレースなのに、
大井の帝王
が騎乗しないって、そんなことがあっていいのでしょうか。
ありえないですよね。
実は去年も同じような状態が東京ダービー直前まで続いたんですよね。
で、去年お鉢が回ってきたのが、クリスタルシルバー。
東京ダービー前は、「参加するためだけに用意された馬」なんていう評価もありましたが、とんでもありませんでしたね。
結局、ダービーは2着。
その後も重賞戦線で活躍しています。
本来なら、羽田盃から有力馬に騎乗して、羽田盃を勝った状態で東京ダービーに臨むのがベスト。
ところが、最初の羽田盃に出る馬が見つからないのでは話になりませんね。
まあ、このレースの結果次第だとは思いますが、必ずや必ず、帝王・的場文男騎手悲願のダービー制覇に向けて、騎乗馬が集まることを期待しています。
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