こんにちは。usk(@everydaykeiba)です。
シャケトラやヒシアマゾンの訃報に紛れていましたが、アーモンドアイが凱旋門賞の登録を行わなかったというニュースがありました。

いろんな意見がありますが、僕はこれでよかったのではないかと思います。
もともと虚弱体質の馬。
ドバイですら「よく行ったな」と思っていました。
シャケトラのニュースを見たせいもあり、無理してほしくないなぁ、と思っていました。
遠征の難しさ
ヨーロッパをはじめとする、海外への遠征はもちろんですが、国内の遠征だって、馬にとっては大きなリスク。
人間だって、国内をちょっと長旅すると疲れが出ますもんね。
繊細な馬はもっと負担がかかります。
で、ここからは僕の私見なんですが、中央の馬よりも、地方の馬の方が、遠征によるダメージを受けやすいと思います。
中央競馬は、栗東または美浦のトレセンから競馬場まで移動するのに、多かれ少なかれ輸送が伴います。
しかしながら、地方競馬の大半は、その競馬場の近くに厩舎があり、調教もその競馬場で行われています。
なので、その競馬場の馬の大半は、基本的に遠征はおろか、輸送というものがないのです。
だからなのか、ある地方競馬で無双していた馬が、遠征した途端に惨敗する、というシーンを何度も見てきました。
そして、その遠征で調子を崩した馬は、地元に戻ったからと言ってすぐに立ち直れるかとそうではありません。
繊細な馬だけに、一度調子を崩すと、元の調子を取り戻すのは難しい。
遠征以後、戦績が悪くなった馬も、もう何頭も見てきた気がします。
遠征して力試しをした馬か 地元で無双していた馬か
さて、前振りが長くなりましたが、今日取り上げたいレースは、佐賀の佐賀皐月賞。
佐賀のクラシック1冠目となるレース。
距離は1800mで出走は12頭です。
佐賀のクラシック戦線は、ここまでの前哨戦、牝馬2頭が引っ張ってきました。
一頭はスーパージンガ。
バンブーエール産駒というしぶ~い血統の馬です。
もう一頭はスェプトオーヴァーボード産駒のニュールック。
いずれも門別出身の馬です。
2頭は2月の飛燕賞(1400m)ではじめて対戦。
スーパージンガが道中不利を受けたこともあり、勝ったのはニュールックでした。
となると、直接対決で勝っているんだから、ニュールック優勢は当然でしょ?
と言いたいところなのですが、ここからが冒頭の話につながります。
飛燕賞でスーパージンガを破り、勢いに乗ったニュールックは、3/28の名古屋・若草賞に出走しました。
ところが、当日は馬体重がマイナス14キロの400キロ。
もともと馬格がない馬にもかかわらず大幅に体重を減らしてしまいました。
その結果、3番人気ながら10着に惨敗。
無理して遠征した結果がこれですから、陣営的には痛いところです。
一方のスーパージンガは、ニュールックに敗れて以降、地元佐賀で古馬と対決。
見事勝利を収めました。
さらに、前走のル・プランタン賞では、高知からの刺客・ナンヨーオボロヅキを下しています。
こうやってみると、3歳時、しかも牝馬の遠征というのは、とても難しいものだと感じられます。
この時期、遠征して力試しをするよりは、地元でのレースに徹して、力を蓄える方がいいのではないでしょうか。
佐賀1800mの特徴
というわけで、ここまで順調に来ているスーパージンガがこのレースの中心となりそうですが、一応念のため、佐賀1800mの特性を確認してみましょう。
脚質別成績
まず、脚質別の成績ですが、
勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
逃げ | 20.2 | 31.5 | 38.1 |
先行 | 15.9 | 30.1 | 43.9 |
差し | 8.6 | 19.6 | 30.4 |
追込 | 2.3 | 6.8 | 14.2 |
となっており、逃げ・先行が有利なコースとなっています。
馬番別成績
次に馬番別の成績はこんなかんじ。
勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
1 | 6.6 | 13.8 | 23.0 |
2 | 11.0 | 22.7 | 35.7 |
3 | 8.4 | 21.3 | 32.3 |
4 | 11.8 | 21.6 | 33.3 |
5 | 11.8 | 25.0 | 32.9 |
6 | 9.9 | 19.2 | 28.5 |
7 | 12.3 | 21.2 | 32.9 |
8 | 8.4 | 18.9 | 31.5 |
9 | 11.9 | 19.0 | 29.4 |
10 | 14.1 | 28.3 | 36.4 |
11 | 7.8 | 15.7 | 21.6 |
12 | 5.9 | 17.6 | 23.5 |
最内枠か大外枠を除けば、ほぼ同じような傾向が出ており、あまり枠の有利不利はなさそうです。
人気の中心となるであろうスーパージンガですが、ハナを切って先行するタイプの馬ではありません。
なおかつ、成績が芳しくない大外枠からの発走。
やや不安になるデータですね。
ただ、頼もしい相棒がいます。
真島正徳騎手です。
真島騎手の佐賀1800mの勝率・連対率・複勝率は25.8/44.9/50.6と、山口勲騎手に次いで高率。
しかも外枠のほうが高い勝率・連対率を誇っています。
大外ならば、かえって飛燕賞のような不利を受けるようなこともないでしょうし、そこまで不安にならなくてもよさそうに思えますね。
佐賀皐月賞の予想
それでは、佐賀のクラシック第1冠目・佐賀皐月賞の予想です。
◎はスーパージンガ
飛燕賞でニュールックに敗れていますが、敗れた敗因の一つに1400mが適距離ではないということが挙げられます。
これまでのこの馬のパフォーマンスを見る限り、中距離のほうが向いていそうです。
それは前走のル・プランタン賞(1800m)での圧勝劇にも表れていますね。
適距離で、コース相性のいい鞍上とくれば、確勝級ではないでしょうか。
○はムーンパスノキセキ
この馬もけっこう力はあると思うのですが、ニュールックとスーパージンガが強すぎて、なかなかお鉢が回ってきません。
ただ、3歳馬同士の一戦ならば、必ず掲示板に載る馬でもあります。
◎は鉄板だとして、相手筆頭としてこの馬を挙げておきたいと思います。
▲はスターオブジーン
地方再転入の初戦となります。
初戦からどこまでやれるのかが楽しみですが、もともと安定感のある馬だけに、馬券内に食い込んでくる可能性があると信じたいと思います。
△ニュールック
遠征した若草賞の結果が良かったなら、もう少し評価を見直すべきと思いますが、若草賞の結果が悪すぎました。
持っているポテンシャルがどのように発揮できるかが、ひとつのポイントになるでしょう。
眠いから寝よう・・・
ということで、佐賀皐月賞の予想でした。
先ほどから急激な眠気に襲われはじめました・・・。
ということで、寝たいと思います。
みなさま、おやすみなさい。
コメント
[…] 2019年4月21日 佐賀12R 佐賀皐月賞の予想こんにちは。usk(@everydaykeiba)です。シャケトラやヒシアマゾンの訃報に紛れていましたが、アーモンドアイが凱旋門賞の登録を行わなかったというニ […]