こんにちは。usk(@everydaykeiba)です。
日中はようやく春らしい気温になってきましたね。
そんな心踊る季節に、競馬界にとって悲しいニュースが次々と舞い込んできました。
ひとつめは、天皇賞春で最有力候補に挙げられていたシャケトラが、4/17の朝の調教中に故障を発生し、安楽死処分となりました。
怪我から長期休養に入り、復帰して重賞を2連勝。
ようやくこの馬の時代が来るかと思われた矢先の悲劇に言葉が出ません。
そんなシャケトラの悲報に続いてもたらされたのは、名牝ヒシアマゾン死去のニュース。
こちらは天寿をまっとうしての訃報ではありますが、悲報には違いありません。
そして、先日の中山グランドジャンプでオジュウチョウサンを苦しめたニホンピロバロンが屈腱炎を発症。
またもや長期休養を余儀なくされるというニュースも入ってきました。
こんなにバッドニュースが続くと流石に気が滅入りますね。
競馬を楽しむ以上、こういうニュースはつきもの。
そう割り切りたいのですが、やっぱり割り切れない気持ちです。
残念。
強いて言うならばこの一言に尽きます。
前を向いて
ただ、こういう時だからこそ、前を向いていかなければなりません。
先週から今年度の開催がはじまった高知競馬を楽しむことにしましょう。
今開催の高知競馬のメインは、21日(日)の重賞・二十四万石賞。
距離は1900m、出走は11頭。
高知競馬の新年度開幕を飾るのにふさわしい、豪華メンバーがそろいました。
二十四万石賞 予想のポイント
さて、この二十四万石賞ですが、予想のポイントは何と言ってもこの
1900m
という距離。
高知競馬で1900mコースが使われるのは、この二十四万石賞のほか、
- 高知優駿
- 珊瑚冠賞
- 黒潮菊花賞
の3レースのみ。
きわめて特殊なコースでのレース、ということになります。
その、きわめて特殊な高知1900mの脚質別勝率・連対率・複勝率は以下の通り。
脚質 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
逃げ | 0.0 | 31.3 | 43.8 |
先行 | 16.1 | 25.8 | 41.9 |
差し | 15.6 | 22.2 | 31.1 |
追込 | 0.0 | 3.3 | 6.7 |
逃げや追い込みといった極端な競馬をする馬はあまり成績がよくありません。
次に馬齢別成績です。3歳のレースである高知優駿と黒潮菊花賞を除いた成績になりますが、
馬齢 | 成績 |
4歳 | 0.0.0.1 |
5歳 | 0.1.0.0 |
6歳 | 0.0.0.3 |
7歳 | 1.2.2.6 |
8歳 | 0.0.1.7 |
9歳 | 2.0.0.3 |
となっており、比較的高齢馬でも好成績を残しています。
高知競馬らしいと言えば高知競馬らしいですね。
また、注目したいのは馬体重。
高知1900mに出走した馬の平均馬体重を着順別にみてみると、
着順 | 平均馬体重 |
1着 | 500.7 |
2着 | 513.3 |
3着 | 509.0 |
4着以下 | 492.5 |
全平均 | 497.1 |
となっており、馬体重が500キロを超える大型馬が有利というデータとなっています。
ちなみに馬番別の成績を見てみると、
勝率 | 連対率 | 複勝率 | |
1 | 0.0 | 0.0 | 9.1 |
2 | 0.0 | 9.1 | 9.1 |
3 | 8.3 | 8.3 | 8.3 |
4 | 25.0 | 41.7 | 50.0 |
5 | 8.3 | 25.0 | 25.0 |
6 | 9.3 | 25.0 | 33.3 |
7 | 16.7 | 25.0 | 33.3 |
8 | 16.7 | 16.7 | 50.0 |
9 | 10.0 | 20.0 | 30.0 |
10 | 12.5 | 50.0 | 62.5 |
11 | 0.0 | 0.0 | 16.7 |
12 | 0.0 | 0.0 | 25.0 |
となっています。
サンプル数が少ないので何とも言えませんが、脚質同様、あまり極端に内過ぎたり、外過ぎない方がよさそうではあります。
二十四万石賞の見解
上記の傾向を踏まえたうえで、高知の重賞・二十四万石賞の予想です。
◎はグレナディアーズ
実力伯仲のメンバーで、正直どの馬に◎を打つか迷いました。
その中で、目下の充実ぶりを評価してこの馬を◎としました。
前走のA2戦は、ディアマルコやワイルドコットンなどが出走した、条件戦とは思えない豪華メンバーでした。
その豪華メンバー相手に勝ち切ったのはとても大きいと思います。
この馬、やや成績にムラがありますが、好走しているのは、真ん中から外寄りの枠のとき。
今回は8枠10番ですから、好走の条件に当てはまります。
血統的にもネオユニヴァース産駒ですから、長めの距離の方が向いていそうです。
○はキャプテンオリオン
大井から高知に転入後、[5.1.0.1]という安定した成績。
今回、重賞初挑戦となりますが、4連勝中の勢いを買ってこの評価としました。
大外枠というのが気になるものの、530キロ台という大型馬であることは、このレースの好走条件にあてはまります。
高知の帝王・赤岡修次騎手が数あるお手馬の中から選んだ馬ということでも注目したいと思います。
▲はサクラエール
こちらも4連勝中ということで、勢いを買いたいと思います。
中央から高知転入後、[11.1.0.2]という成績。
特に近3走は2着に2.0秒差・2.5秒差・1.3秒差という大差をつけての勝利。
一気に相手強化となる今回、どこまで戦えるかは未知数ですが、その未知の魅力に期待したいと思います。
△はイッツガナハプン
昨年のこのレースの覇者。
数少ない1900mのレースを、昨年のこのレースを含め2勝しており、距離適性は間違いありません。
2月のだるま夕日賞で、この馬らしくない負け方をしたのは気になりますが、実績はメンバー中随一の馬。
久々のコンビとなる倉兼騎手がどう乗るかが楽しみです。
暗いニュースの中にも明るい話題
ということで、暗いニュースが続いた中で、希望を見出すべく高知の重賞・二十四万石賞の予想をしてみました。
今日の暗いニュース続きの中で改めて思うのは、
競走馬への尊敬の念
です。
毎日、毎日、競馬を楽しませてもらえてるのは、競走馬たちのおかげ。
彼ら・彼女らが命の炎を燃やして、一生懸命走ってくれているから、僕らは競馬を楽しめる。
だから、競走馬に敬意を払い、感謝の気持ちは忘れてはいけないと、改めて思いました。
ただ、夜になって地方競馬ファンにとっては、ひとつ明るい話題が。
船橋で行われたダートグレードレース・マリーンカップ。
南関所属のラーゴブルーが中央勢を撃破し優勝しました。
このブログでも◎に推していた馬だけに、感激もひとしおです。

陽はまた昇る。
やまない雨はない。
明日も前を向いて、一生懸命走る競走馬たちを見守りたいと思います。
コメント
[…] 過去に、こちらの記事コースについて分析したのですが、その時は古馬に限定して分析しました。 […]